喉頭がんのことを知っておこう

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皆さんは喉頭がんについて、詳しく知っていますか?
最近では元シャ乱Qのつんくさんが罹ったことでも知られている喉頭がんですが、近年がんに罹る芸能人や訃報を聞くことも少なくなくありませんよね。
そこで今回はこの「喉頭がん」について、皆さんに詳しくご説明していきたいと思います。

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喉頭がんとは

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まずは喉頭がんについてご説明しておきましょう。
喉頭がんとはその名の通り喉頭にできるがんのことですが、喉頭とはどのあたりか、皆さんはすぐに思い浮かべることができますか?

喉頭とは、口から気管や肺に繋がる管の途中の喉仏にに硬い軟骨で囲まれた箱のようなものがあるのですが、これが喉頭と呼ばれるものです。声帯の閉鎖や声帯を振動させる発声機能や、空気の通り道の確保、飲食物が気管に流れるのを防ぐ機能などを備えている重要な箇所です。

日本では外国ほど多くはありませんが、10年前と比較してみた時には徐々に増加してきているがんだと言われており、肺がんと並んで喫煙歴と密接な相関があるがんです。

喉頭がんの多くは放射線感受性の高い「扁平上皮がん」と言われており、これは小さながんで周囲への浸潤がないがんでは放射線治療でかなりの確率で治ると言われています。

喉頭と似た器官「咽頭」

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なお、喉頭と似た器官で「咽頭」という器官がありますが、「咽頭」と「喉頭」とは全く別の器官で働きも異なってきます。
咽頭とは、鼻から食道に繋がる部分を指して言い、上から「上咽頭」、「中咽頭」、「下咽頭」とに分かれています。咽頭は飲食物を飲み込んだ時に、鼻に抜けないようにしたり、発声した時にも声が鼻に抜けないようにする機能を持ちます。
なお、咽頭の粘膜の下には扁桃と呼ばれるリンパ組織が集まった部位があり、上咽頭部分にあるのが咽頭扁桃や耳管扁桃と言われ、口の奥の両側にあるのが口蓋扁桃と言われます。

喉頭がんの原因とは

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では喉頭がんについてご説明したところで、喉頭がんになる原因について、見ていくこととしましょう。
喉頭がんの原因には一般的に、「タバコの喫煙」「アルコールの過剰摂取」「アスベスト」「刺激物の摂取」などが挙げられています。

中でも喉頭がんの最も大きな原因として知られるのが「タバコの喫煙」で、患者の約90%以上が喫煙者であるとのデータもあります。

とはいえ、喫煙していたからと言ってすぐに発症したり、がんのリスクが高まるわけではなく、タバコを長年吸い続けていくことで蓄積されて発症するケースが多く、そのため50代や60代でがんのリスクが高まると見られています。

また、喫煙歴のない方も罹ることがありますが、これは胃液などの逆流による慢性刺激が誘因として考えられています。これは食生活の欧米化により、胃食道逆流症という症状が増えていることが原因とされており、今後日本でも喉頭がんの増加が懸念されています。

喉頭がんは予防できるのか?

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以上のことから、喉頭がんを予防したいと考えた時、まず先に挙げられるのは「禁煙」が重要となってきます。喫煙は喉頭がん以外にも肺がんや胃がん、膀胱がんなどの発症率を高めるとも言われていますので、百害あって一利なしです。

それでは以下に、喉頭がんの予防策として挙げられる気をつけたい点を挙げておきましょう。

喉頭がんの予防策

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1.タバコを禁煙する、タバコを吸わない
2.過去にヘビースモーカーであった人は禁煙しても定期的に診察を受ける
3.お酒は1日に2合以下にする
4.タバコを肴にお酒を飲むことを控える
5.50歳以上になったら放歌、高吟など大きな声を出すことを慎む
6.カラオケや司会などの声を酷使するような行為の後には十分に沈黙を守りのどを労わる
7.うがい、歯磨きなどを定期的に行って口の中を清潔にする
8.虫歯を治療し、不適合な義歯は矯正する
9.蓄膿症は治すこと
10.熱い食べ物・辛いものなどの刺激物ばかりを食べずに栄養のバランスに注意する

喉頭がんの初期症状

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それではここからは喉頭がんの初期症状について見ていくこととしましょう。
まず、喉頭がんに罹った方はほぼすべての方が声枯れといってガラガラ声や雑音の入った声を発生させています。そのため、元々声が枯れている人もいますが、そうではなく、急に声が枯れたり、その状態が1ヶ月以上続くという場合には、喉頭がんを疑う必要があります。

ほかにも喉頭がんの症状としては、以下が挙げられます。

・血痰、痰に血が混じる
・異物感、飲食時にのどの痛みがある
・嚥下困難(飲み込みづらい)
・耳に広がる痛み
・頸部リンパ節の腫れがある
・呼吸困難になる
・気道狭窄

このように、喉頭がんの初期症状は比較的わかりやすく、喉頭部分は自分で触って確かめることもできるため、早期発見が可能ながんと言われています。たとえば風邪に似た症状ともいえる症状もありますが、風邪であれば長くても2週間か3週間ですので、それ以上続くという場合には血痰や痛みなどがなくても一度医師の診察を受けるように心がけましょう。

なお、声枯れが続いているのに喉頭に特に問題が見つからない場合は、ほかの甲状腺がんや食道がんの可能性も疑われることになりますので、さらに検査を行った方が良いでしょう。

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喉頭がんの検査

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喉頭がんの検査として挙げられるのは、まずはファイバースコープによるがん病変の有無の確認と、がんの浸潤によって声帯運動障害や反回神経麻痺が起こっていないかの確認になります。

小さながんや粘膜下に広がるがんでは通常のファイバースコープで判別できない場合もありますので、その際にはNBIといわれる狭域帯内視鏡やストロボスコピーによる観察が有用とされています。
そして病変部が見つかった場合には、病変部の一部を切除し病理検査によって最終診断を行います。その後、CTやMRIにより腫瘍の周囲への浸潤や転移の有無を調べます。

また、喉頭がんと同じく喫煙や飲酒などの生活習慣が関係するとされる肺がんや食道がん、胃がん、口腔がんなどの重複発症がないかどうかを調べるため、胸部CTや上部消化管内視鏡検査、食道造影、PETといわれるポジトロン放出断層撮影、ガリウムシンチグラフィなどで確認をすることがあります。

喉頭がんの治療法とは

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先にも記載しましたが、喉頭がんの多くは放射線感受性の高い「扁平上皮がん」で、これは小さながんで周囲への浸潤がないがんでは放射線治療でかなりの確率で治ると言われています。またレーザー治療も同等の有効性があるとされています。

放射線治療やレーザー治療で治療しきれない場合には、手術療法に切り替えられます。この場合、多くは喉頭全部の摘出となるようです。そうすると声を失うことになり、前頸部に呼吸のための孔を作ります。
ただし術後に食道で発声できるように訓練して食道発声を習得する方法や、人工喉頭により会話ができるようになる方法もあります。

また、必ず喉頭全摘出となるわけではなく、病変の状態によっては喉頭の一部切除する部分切除も適応となることはあり、この場合は声はある程度保存されます。
部分切除の際にはその後、食事の誤嚥などの問題が起こることもありますので、年齢や体力、合併症などを含めて術後経過を慎重に見ていく必要があります。

さらには、胃食道逆流症を発症している場合には、放射線治療や治療後の状態にも影響することが報告されていますので、喉頭がんと同時に胃食道逆流症の治療を行う必要が出てきます。

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喉頭がんのステージ

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喉頭がんは声帯の上部や声帯、下部のいずれかにがんができ、できた原発部位から少しずつ浸潤して喉頭内に広がっていきます。さらに進行すると、喉頭を超えて頸部リンパ節や食道、咽頭、甲状腺などの周辺の器官に広がります。そして遠い距離にある臓器に遠隔転移していくという流れです。

それでは喉頭がんの進行度をステージ別にみていきましょう。実は喉頭がんは、喉頭がんの種類によってステージ分類が異なります。それぞれ見ていくことにしましょう。

声門上がんのステージ

ステージ1
できたがんが声門上部に留まっている状態

ステージ2
できたがんが声門上部を越えて広がっている状態

ステージ3
がんが広がっているが喉頭内に留まっている、または頸部のリンパ節に3cm以下の転移が一か所ある状態

ステージ4
がんが喉頭を越えて、食道・咽頭・気管・甲状腺などにまで広がっている、または頸部のリンパ節に6cm以上の転移が複数個所あるか、がんが遠隔転移している状態

声門がんのステージ

ステージ1
できたがんが声門の片側に留まっているか、がんが声門の両側に留まっている状態

ステージ2
がんが声門を越えて浸潤している状態

ステージ3
がんが広がっているが喉頭内に留まっている、または頸部のリンパ節に3cm以下の転移が一か所ある状態

ステージ4
がんが喉頭を越えて、食道・咽頭・気管・甲状腺などにまで広がっている、または頸部のリンパ節に6cm以上の転移が複数個所あるか、がんが遠隔転移している状態

声門下がんのステージ

ステージ1
できたがんが声門下部に留まっている状態

ステージ2
できたがんが声門下部を越えて浸潤している状態

ステージ3
がんが広がっているが喉頭内に留まっている、または頸部のリンパ節に3cm以下の転移が一か所ある状態

ステージ4
がんが喉頭を越えて、食道・咽頭・気管・甲状腺などにまで広がっている、または頸部のリンパ節に6cm以上の転移が複数個所あるか、がんが遠隔転移している状態

喉頭がんの生存率

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喉頭がんというのは女性よりも男性に多く、50代から80代で発症率が急増すると言われています。喉頭がんは先にも述べたように、喫煙の影響が大きく出ますので、喫煙率が高い男性の方が罹りやすいという傾向にあるようです。
しかし最近では女性の喫煙率も増加してきているので、徐々に女性の羅患者数も増加傾向にあるといいます。

とはいえ、喉頭がんは早期発見や早期治療ができるケースが多いと言われてもおり、予後は比較的良い傾向にあるといえます。

5年生存率とは

がんの治療ではよく「5年生存率」という判断基準を用いるのですが、これは手術などの治療を行った後に5年間でがんの再発がなければ完治したと考え、その後にがんが発生した場合は別のがんと考える考え方です。

喉頭がんの5年生存率を見てみると全体では平均70%以上ですので、がんの中では予後が良い傾向にあると言えるでしょう。特にステージ初期の段階では、放射線治療だけで約90%近くが治るというデータもありますので、症状に気づいたらできるだけ早期に医師の診察を受けることが重要です。

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喉頭がんで亡くなられた有名人

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喉頭がんに罹られて亡くなられた有名人もいらっしゃいます。喉頭がんで惜しくも亡くなられた方をご紹介いたします。

エド・マクベインさん(推理小説作家/享年80歳、命日:2005年7月6日)

石原登さん(政治家、元民主自由党衆議院議員/享年97歳、命日:2011年7月9日)

立川談志さん(落語家/享年75歳、命日:2011年11月21日)

稲本耕一さん(Lクラリネット奏者/享年70歳、命日:2014年3月5日)

ミゲル・フェラーさん(俳優/享年63歳、命日:2017年1月19日)

まとめ

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いかがでしたでしょうか。喉頭がんについて正しい知識を持っていれば、不用意に不安になることもなく、万が一初期症状にあてはまる症状が出たとしても冷静に対処することができるのではないでしょうか。

この記事が皆さんのお役に立てればなによりです。そして、日頃からご自身の体調管理の大切さや、何か症状があったらまずは病院を受診するなどの行動が大切であることが伝われば幸いです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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