近年、日本にすっかり定着してきたハロウィン!
毎年、9月下旬頃からショッピングセンターやスーパーなどに、カボチャやオバケなどのグッズが飾られワクワクしませんか?
私は可愛いパッケージにつられて、ついついお菓子類を買ってしまいます。
パッケージが違うだけなのに(笑)。
日本にも定着してはきましたが、まだまだハロウィンについて知らないことがたくさんあると思います。
そこで今回は、ハロウィンの歴史や由来、国の違いなどをまとめました。
ハロウィンの歴史や由来について
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ハロウィンの歴史と由来についてどれぐらいのことを知っていますか?
ハロウィンの歴史の始まりは2000年以上前にまでさかのぼります。
2000年以上前に、古代ケルト人たちののドルイド教という信仰では、11月1日に行われるサウィン祭から、新しい1年が始まると考えられていました。
そしてこの新しい1年の始まりは、日付が11月1日に変わった時からではなくて、前日の日没から始まると考えられていました。
そのため、11月1日の前日である10月31日の夜から祭りが始まるのです。
ケルト人たちの1年の終わりとなる10月31日の夜は夏の終りを意味して 、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねて来ると信じていました。
日本では、12月31日の大晦日にあたります。
サウィン祭は、収穫に感謝するお祭りです。
ドルイド教の司教たちは焚き火を用意して、収穫した作物や動物のお供え物などを用意して、神に捧げます。
そして、サウィン祭のクライマックスは、ドルイド教の司教が焚き火の中に投げ入れた、牛の骨が燃え上がる瞬間で、その後に焚き火は消されます。
各家庭では、この焚き火のもえさしを持ち帰って、かまどに新しい火を入れました。
この火が神聖な火とされ、悪い霊や要請から家を守ってくれると信じられていました。
ハロウィンの始まりは、このサウィン祭だとされています。
これがアメリカに伝わったきっかけは、1846年、アイルランドで起きたジャガイモ飢饉が原因です。
その時に、アメリカから命からがら逃げてきたアイルランド人たちによって伝わりました。
ハロウィンに関する、習慣や伝統はアイルランド人の民間の伝承に基づいています。
11月1日は、「万聖節」や「諸聖人の日」などと呼ばれて、10月31日のハロウィンはその前夜祭となります。
「万聖節」とは、キリスト教で毎年11月1日にあらゆる聖人と殉職者を記念する祝日です。
カトリック教では「諸聖人の日」と呼ばれて、プロテスタント教では「聖徒の日」と呼んで、それぞれ死者を記念します。
ハロウィンと呼ばれる由来は、All Hallows Eve(諸聖人の日の前夜祭)から来ているとされ、Hallow(神聖な)Eve(前夜)がなまってHalloweenとなった説が有力とされています。
ハロウィンは、もともと収穫祭だったサウィン祭でしたが、悪い霊から災いを避けるための宗教儀式が混ざり合っていきました。
これには、2000年以上の長い歴史の中での、権力者の移り変わりやキリスト教が伝わり広まったことなどが影響しています。
現在の形になるまでには、儀式の融合や領土を支配するための戦略として統合するなどしてたどり着きました。
簡単に言ってしまえば、ドルイド教の習慣を根絶せずに、キリスト教に都合の良い形にして取り入れられて、ハロウィンの行事として残したということになります。
『Trick or treat!』
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ハロウィンと言えば、子供達が仮装をして「トリック オア トリート!」(お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ!)と言いながら、お菓子を集めるために家々を回ることが知られています。
このことはとても有名なので、知っていた人も多いかもしれませんね。
この習慣についての由来は色々ありますが、古代ケルトのサウィン祭では、町を徘徊している悪い霊が家の中に入ってこないようにするために、家の外に食べ物やワインを置いて防御したことが由来だと言われています。
ちなみに、「トリック オア トリート!」は、あくまでもお菓子を貰いたいために言う言葉で、もらえなくてもいたずらはしないで、ガッカリして帰るようです。
子供らしくて可愛いですよね!
はっきりと「わが家は参加していません!」と書いた紙がはられてある家もあるそうです。
これは子供も助かりますね(笑)。
そして、ハロウィンではジャック・オ・ランタンがお馴染みになっています。
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ジャック・オ・ランタンとは、カボチャを怖い顔にくり抜いた中に、ろうそくを入れて作るランタンです。
ジャック・オ・ランタンは玄関に置きますが、驚かせて悪い霊を追い返すために作られるものですので、出来るだけ怖い顔にしたり、変な顔にした方が効果を発揮するそうです。
ハロウィンの国の違い
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ハロウィンのお祭りやイベントなとは、ヨーロッパ移民の影響が強い国で、比較的盛んに行われているようです。
その中でもアメリカのハロウィンは、とても盛大なイベントで、近年日本に広まってきたハロウィンはアメリカと同じタイプのものです。
ハロウィンにも、クリスマスのように国の違いがあります。
そこで国別に、ハロウィンの国の違いをまとめました!
ハロウィンの本場!アメリカ
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アメリカのハロウィンは、子供達が仮装をして近隣の家を訪ねてTrick or Treat!と言いながらお菓子を集めることが一般的になっています。
しかし、同じアメリカでもハロウィンには地域差があります。
ニューヨーク
ニューヨークでは、世界的にも有名なハロウィンパレードが行われます。
このパレードには一般的も混ざって一緒に歩くことが出来るため、それぞれ好きな格好をしたパフォーマー達と一緒に、ハロウィンのお祭り気分を味わうことが出来ます。
ミネソタ州・アンノカ地域
ミネソタ州にあるアンノカ地域では、ハロウィンの首都と言われるほど、世界的にも有名です。
この地域では一週間にわたってハロウィンのお祭りが行われて、パレードが行われたり家がハロウィン仕様にバージョンアップされて、クリスマスを上回る勢いの盛り上がりが見られるようです。
マサチューセッツ北東部・セーラム
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マサチューセッツの北東部に位置する、セーラムではハロウィンのお祭りが10月いっぱいを使って行われます。
お祭りの期間中は、色々なイベントが行われて、好きな時に参加することが出来ます。
この地には昔、魔女裁判が行われたこともあって、魔女博物館や魔女の家などの施設もあり、世界中から魔女(自称)が集まります。
そんな場所でのハロウィンですから、魔女の仮装をした人達が舞踏会を開いたり、大盛り上がりでハロウィン当日の夜には、最大級の仮装大会があって、交通規制が行われる中、練り歩きます。
その時はクラブやバーなどで、はめを外す人も多いそうです。
さすが、ハロウィンの本場アメリカですね!
アイルランド
アイルランドはハロウィンの発祥の地です。
町中で魔除けの意味を込めて焚き火をする人が多く、仮装した子供達がTrick or Treatと言いながら家々をまわります。
パーティーも開かれて、口だけを使い水に浮かべたリンゴを取る「bobbing for apple,apple bobbing」というゲームが有名です。
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その他には、近所の人を招待してバームブラックと呼ばれるレーズンケーキを食べます。
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そのケーキには仕掛けがあり、指輪やボタン、コイン、そら豆やえんどう豆などを混ぜ込んで焼きます。
そして、自分の分のケーキに指輪が入っていたら結婚が出来る、ボタンが入っていたら独身のまま、コインかそら豆が入っていたらお金持ちになれて、えんどう豆が入っていたら貧乏になると言われています。
向こう1年間を占うものです。
日本のおみくじみたいですね!
これはとっても面白いので、日本でやっても盛り上りそうです!
アイルランドの中でも、ロンドンデリーの町が本場で、大規模なお祭りや仮装、花火など盛大に行われます。
イギリス
イギリスのハロウィンは昔、カブで作ったジャック・オ・ランタンを子供たちが持って、歌いながら近所の家々に行き、ドアをノックしておこずかいを貰う風習がありました。
しかし、現在はあまり盛んには行われていません。
なぜならば、イギリスは11月5日のGuy Fawkes Dayのお祭りの方が盛んにだからです。
これは1605年に、とても熱心なカトリック教徒だったガイ・フォークスが、カトリック教を弾圧していた当時の国王を爆殺しようとした事件が由来となっています。
このお祭りは、ワラや布切れなどでガイの人形を作って小さな引き車に乗せて回って、「Penny for guy!」(ガイ人形のために、お金ちょうだい!)と言いながら、花火を買うためにお金を集めていくお祭りです。
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その夜には花火やかがり火が焚かれて、作ったガイ人形は焼かれてしまうそうです。
ちょっと怖いお祭りですよね。
ハロウィンとは少し離れてしまいましたが、かなり印象に残ったお祭りだったので紹介しました。
中国
中国ではあまり盛んではないかな?とおもいましたが、「西方的鬼節」ヨーロッパのオバケのお祭り)として、上海や北京などの主要な都市などで親しまれています。
中国では仮装にとても力が入っていて、クオリティがとても高いそうです。
中でも、キョンシーの仮装が多いのが中国らしさが出ています。
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年々ハロウィンは浸透してきていますが、中国全土がとても広いことも関係しているのか、全土にはあまり浸透していません。
もともとがアジアのお祭りではないことや、ヨーロッパのお祭りだということも影響していると考えられます。
ドイツ
他の国では死者の魂を歓迎する所もありますが、ドイツでは死者の魂は悪事をはたらくと考えられています。
そのため、ハロウィンの時にはナイフを片付けて置きます。
魂を傷つけないようにするためにナイフを片付けるという説もあります。
ドイツのハロウィンの浸透度は日本と似ていて、限定のお菓子や料理が販売されます。
仮装は子供に限られていますが、パーティーなどで大人が仮装をすることもあります。
ベルリンは流行に敏感なため、ハロウィンが定着しつつありますが、地方ではまだ馴染みがないようです。
ハロウィンの国の違いはいかがでしたでしょうか?
あくまでも私が気になった国をまとめただけなので、他にもたくさんありますが、それぞれ国によって違うので面白いですよね!
ハロウィンに関するトリビア
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ハロウィンについて調べていくなかで、私が個人的にへぇ~!と思ったトリビア(雑学的な豆知識)があったので紹介します(笑)。
「trick or treat!」には年齢制限がある!
ハロウィンのかけ声となっている、「trick or treat!」は、あくまでも子供たちだけの特権です。
そこで、アメリカには12歳以上が参加することを禁止している街もあります。
なかには、年齢をごまかしてズルをして参加したティーンエイジャーには、最大で$1,000もの罰金がかせられる街もあるそうです。
1000円じゃなくて、1,000ドルですよ!高くないですか!?
日本円にすると、日によって変動しますが約10万円します。
そのため、大人はお菓子やキャンディを諦めた方が賢明だと思います(笑)。
ハロウィンでよく見かけるクモの飾りについて
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ハロウィンの時期になると、クモの飾りを付けているのをよく見かけませんか?
それには理由があって、ハロウィンの日にクモを見るとラッキーだからそうです。
そう言えば私が子供の頃に、ハロウィンの日ではありませんが、家にクモがいるとおばあちゃんが「ご先祖様が来てるよ!」とよく言っていました。
ハロウィンの日にもしクモを見かけたら、ラッキー!と思って、優しく逃がしてあげましょうね。
まとめ
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ハロウィンの歴史や由来、国の違いについてのまとめはいかがでしたでしょうか?
ハロウィンはアイルランドに住んでいたケルト人たちの文化や、キリスト教の伝統が混ざり合って生まれました。
ハロウィンの時期になると、海外でのハロウィンの様子もTVなどで見かけるため、世界的なイベントの印象があったかもしれません。
しかし、盛んに行われている地域は限られていて、宗教や文化などにより禁止されている地域もあります。
日本人にとっては、子供たちというよりは20代ぐらいの若者たちの大衆的なパーティーイベントになっていますよね。
ハロウィンは国の違いがとても大きいです。
日本国内でハロウィンを楽しむ場合は、コスプレパーティーのように軽い感じになると思いますが、海外や外国人と交流しながらハロウィンを楽しむ場合は、それぞれの文化を尊重する必要がありますね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!