2020年6月17日、仙台市の上空で正体不明の白い球体が浮いているのが発見され「あれはUFOか⁉」とネット上で話題となりました。

これに対し、菅官房長官が翌日の記者会見にて「必要な警戒監視は行っている」と述べましたが、その後の経過は報告されていません。

正体不明の物体が空を飛ぶたびにUFOかと話題になりますが、そもそもUFOの歴史はいつ頃から始まっているのでしょうか。

また、UFOの研究はされているのかも気になります。

今回は、いまだに謎に包まれているUFOについてまとめてみました。

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UFOの歴史

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UFOの歴史は一体いつ頃から始まったのでしょうか。

UFOの歴史を語る上で有名な事件を紹介します!

世界で初めてUFO目撃!?ケネス・アーノルド事件

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1947年6月24日、アメリカワシントン州にてアメリカ人で実業家のケネス・アーノルドがカスケード山脈にあるレーニア山付近の高度2,900メートル上空を自家用飛行機で飛行中に、世界で初めて未確認飛行物体(unidentified flying object=UFO)と遭遇しました。

当時、アーノルドは鎖のように一直線につながっている9個の奇妙な物体が北から南へ向けて高速で飛行する様子を目撃しました。

アーノルドはジェット機かと思いましたが、平たい形状でジェットエンジン音なども聞こえませんでした。

アーノルドは記者会見にて、目撃した飛行物体の飛び方を「水面をはねるコーヒー皿のようだった」と証言しましたが、「コーヒー皿のような物体」と誤って伝えられました。

この事を地元アメリカのマスコミが「空飛ぶ円盤=フライング・ソーサー」と名付けて大々的に報道したため、UFO=空飛ぶ円盤というネーミングが定着していき世界でUFOブームが起きました。

この後FBIや米軍が調査に乗り出し、アーノルドがUFOを目撃したことはケネス・アーノルド事件とされ、6月24日は「UFOの日」とされています。

ケネス・アーノルド事件以降、円盤型のUFOの目撃例が多くなりアーノルド自身もUFOは円形だったかも…と証言を変えています。

墜落したUFO回収!?ロズウェル事件

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1947年7月アメリカニューメキシコ州ロズウェル付近で墜落したUFOが米軍によって回収されたとして有名になったのがロズウェル事件です。

ロズウェル事件の発端となったのが1947年7月8日にロズウェル陸軍飛行場が発表したプレリリースで、「職員がロズウェル付近の牧場から潰れた空飛ぶ円盤を回収した」と発表したことです。

現場にいた目撃者は、「円盤が着陸したという報告を受けて駆けつけたアメリカ空軍が一帯にあったものをすべて持ち去り、墜落した物体から小さな遺体らしきものを運び出していた」と証言しました。

しかし、その翌日に航空軍司令官が「職員が回収したものは空飛ぶ円盤ではなく気象観測用気球だった」とプレリリースを訂正し、遺体と思われたものは実験用のダミー人形だと発表しました。

話を聞くとかなり衝撃的な事件ですが、訂正されたためかこの出来事はすぐに忘れ去られてしまうことに‼!

ロズウェル事件から約30年後、物理学者でUFO研究家としてしられるスタントン・フリードマンが問題の回収物質に関わった人物に独自インタビューをし、「軍は異星人の乗り物を極秘裏に回収していた」と発表し再び全世界の注目を集めることとなりました。

この再注目以降、事件について世界中でさまざなま憶測や噂があり研究や調査などが現在も続けられています。

そして、地球外からやってくる謎の物体や異星人の存在を信じ研究する人たちを記念してロズウェル事件の発生日である7月2日が「世界UFOデー」となっています。

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日本で小学生がUFOと宇宙人を目撃!?甲府事件

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1975年2月23日、甲府市立山城小学校の男子児童2人が帰宅中にオレンジ色のUFOを目撃したことが報道され話題となり甲府事件と名付けられました。

目撃した小学生の話によると、UFOは彼らを追いかけるように飛行したため逃げて物陰に隠れそれと同時に一度UFOを見失いましたが、その後にブドウ畑に降り立ったUFOを発見したそうです。

そして、UFOからチョコレート色でしわしわの「のっぺらぼう」の宇宙人が現れ小学生2人のうち1人が肩をたたかれ恐怖でその場に座り込み、もう1人は逃げて家族を呼びに行きましたが戻ってきた時には宇宙人は姿を消していたと証言しました。

その時に児童の母親は空に銀色の物体が回転していたこと父親は消えかかる光を見たと証言し、その他にも飛行物体を見たという人が数名いました。

この事件を受けて現地調査が行われ、UFOが着陸したとされる場所から人工的な残留放射能を検出したとの報告がありますが真相は解明されていません。

この事件は目撃者が複数いることや物的証拠もあることから信ぴょう性が高いとされ、日本で発生した事件ながら世界でも有名な事件となっています。

日本航空機が巨大UFOに遭遇!?日航ジャンボ機UFO遭遇事件

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1986年11月17日、日本航空のジャンボ機がアラスカ上空でUFOに遭遇し追跡されるという日航ジャンボ機UFO遭遇事件が発生しました。

機長によるとUFOはなんとジャンボ機の3~4倍にも匹敵する巨大な球形で、旋回して逃れようとしたジャンボ機と併走するように移動し機内の気象レーダーにもはっきりと映ったそうです。

通常レーダー上には金属製の物体であれば赤く映りますが、UFOの映像は緑で雲のような透明状のものとして映っていました。

副操縦士によると、光は見たものの機長のような形には見えなかったとしています。

この事件は、機長が事件の詳細を共同通信社に勤務する友人に話したことで世界中に配信され公になり各国で大きく報道されました。

しかしその後、UFOではなく惑星を見間違えたものとするマスコミの解釈やレーダーに雲状のものとして映った事実などから、機長の錯覚として片づけられ機長は地上勤務に異動となることに‼

しばらく忘れ去られていた日航ジャンボ機UFO遭遇事件でしたが、2018年9月に事件について米連邦航空局が作成した約1,500ページにも及ぶ秘密文書が公開され話題となりました。

発見された文書には飛行記録・レーダーの記録・関係者の証言・インタビューなどが含まれていましたが、今後事件の謎が解明され錯覚として片づけられてしまった機長の名誉回復となるのでしょうか…。

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UFOの研究

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UFOの研究は長年に渡りさまざなな調査が行われ、アメリカ・イギリス・フランスなどでは航空軍事用語としてUFOの存在があり記録しています。

これは、未確認飛行物体の記録があると空軍の警戒体制の不備を示すことになるため公式の研究があるそうです。

そこで各国のUFO研究についてまとめてみました。

アメリカ

1949年にアメリカ空軍の公式「UFO研究部門プロジェクトが行った調査によると、UFOの存在を肯定はしていませんが目撃されたUFOの20%が「説明不能」だとされています。

また、1948年~1969年にかけて未確認飛行物体による調査「プロジェクト・ブルーブック」を行っていますが、1万2千618件の調査のうち「正体不明」とされたものが全体の4%となる501件でした。

501ものUFOが⁉と驚きましたが、みなさんはいかがでしょうか。

これはアメリカの領空を侵犯する国籍不明の探察機はアメリカ軍に発見されるのを防ぐために確認される前に逃亡すると、侵入して確認されなかった飛行物体がUFOとしてアメリカ空軍の記録に残るからだそうです。

ちなみに、「プロジェクト・ブルーブック」は2019年にアメリカでドラマ化もされ大ヒット作品となっており、シーズン2の放送も決定しています。

さらに、アメリカ空軍が1967年にコロラド大学に依頼して行われたUFOに関する調査によるとUFOの存在自体には言及していませんが、「UFOが地球外からやってきたという説には根拠が認められない」という結論でした。

しかし、この結論が出された時期はアメリカとソ連の冷戦の最中でUFOの存在により社会への不安を与えてはいけないという中での調査結果だったことも考慮するべきだという意見もあります。

この他にもアメリカではUFOに関するさまざまな研究がされてきましたが、UFOとの関連があると有名なのがアメリカ空軍によって管理されているネバタ州南部の一地区の「エリア51」(正式名称:グルーム・レイク空軍基地)です。

あくまでも風説ですが「エリア51に墜落したUFOを運び込んで宇宙人と共同研究している」という風説が有名で、周辺でUFOらしき飛行物体の目撃情報も頻繁に発生しています。

この風説に対してアメリカ空軍は肯定も否定もしていませんが、エリア51の元職員がインタビューにてUFOの存在を全面的に否定しています。

アメリカでは長年に渡りUFOに関しての研究が行われてきましたが、2017年には調査をすでに打ち切ったことを証言しています。

これまでUFOの存在を肯定せずに調査を打ち切ったとしていたアメリカですが、2020年4月アメリカ国防総省が海軍のパイロットが遭遇したUFOとされる動画を正式公開(過去にメディアに流出)しついに宇宙人の存在を認めたのか⁉と話題になりました。

その動画がこちらです!

今回、動画を公式公開したことにより宇宙人の存在を認めたわけではなく「一般公開を承認しても機密性の高い機能やシステムの漏洩にはつながらずその後の調査への影響もない」とのことでした。

なぜ今頃数年前の動画を公式公開したのかという疑問には、アメリカで2019年に発足した宇宙空間を担当するアメリカ軍6番目の軍種である「宇宙軍」の予算も関係しているのではとの専門家の声が…。

今後、新しい情報は出てくるのでしょうか。

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イギリス

イギリスの国防省は1967年からUFOの調査をしていましたが、存在自体についての肯定や否定はありません。

また、イギリス国防省にはUFO係の部署がありましたが1968年以降はまともな調査は行われず電話やメールでのUFO目撃情報の対応のみとなり、2009年に経費削減のためにUFO係の部署は閉鎖されています。

フランス

フランス国立宇宙研究センター(CNES)には未確認飛行物体研究所(GEIPAN)があり、2007年4月にフランス国民あら寄せられたUFOの目撃証言や写真などの400件の情報をウエブサイト上で公開しました。

この情報公開については「科学者や研究者に役立ててもらうため」とし、あいまいな情報は公開されていません。

1954年にGEIPAN創立されてから2007年までに保管されている情報はおよそ1600件で、関連の証拠品は10万件にも及びました。

そのうち、約9%が立証できる現象・33%がおおよその説明がつく現象・30%が信ぴょう性の薄い情報で残りの28%が正体不明でUFOと分類されるものでした。

これはUFOを肯定したものではなく、正体不明の飛行物体という意味です。

日本

日本では1955年に日本陸軍航空隊でレーダー装備を担当していた経験がある荒井欣一が中心となり、日本初の民間UFO研究団体である「日本空飛ぶ円盤研究会」を結成し研究活動や講演活動などを行い影響を与えました。

研究会には三島由紀夫や石原慎太郎などの多くの著名人が参加し、最盛期には1,000人を超える会員となりました。

1960年代になると団体としての活動は低下していきましたが、中心メンバーの荒井は2002年に死去されるまで活動を続けていました。

荒井が実際にUFOを目撃することはありませんでしたがUFOのさまざなな目撃情報が続出していたため真剣に論じる場を必要だと考え研究会を設立したそうです。

また、地球を監視しているUFOの存在が明確になれば恐れて戦争がなくなり人類の未来を守ることにつながると信じていたそうです。

荒井が収集した資料の大半は亡くなる少し前に、当時の木下館長と交流があり信頼していた福島県飯野町にある「UFOふれあい館」に寄贈されました。

UFOふれあい館は1992年に千貫森という山の中腹に開館し、UFOについての数々の研究資料や展示されその周辺ではUFOの目撃情報が多くあります。

UFOふれあい館に行けば、UFOを目撃できるかも⁉

まとめ

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UFOの歴史や研究についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

長年研究されていますが、UFOの存在はいまだにはっきりとしていません。

実際にUFOに遭遇したら、恐ろしくて逃げてしまうと思いますが…。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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