長期休み時期に話題になる宿題代行サービスをご存知でしょうか。

年間を通して利用する人はいますが、特に夏休みの宿題は大量のため利用者が大幅に増えるようです。

宿題代行サービスの料金相場はいくらぐらいなのでしょうか。

また、宿題代行サービスを利用したら先生にバレるのか心配な人も多いはず…。

バレてしまったらやらないよりも叱られるのでは⁉

今回は、宿題代行サービスについてまとめてみました!

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宿題代行サービスとは?

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宿題代行サービスとは、その名の通り宿題を代行してくれるサービスで算数や漢字ドリルなどの勉強だけでなく読書感想文・自由研究・習字・音楽・朝顔の観察など様々な課題にも対応しています。

また、驚くことに学校の宿題だけでなく塾の宿題まで対応しているとのことで、小学生・中学生・高校生・大学生の宿題だけでなく社会人まで対応している業者もあります。

人気の宿題代行サービス会社ともなると夏休みになると通常の3倍以上の問い合わせがあり、手いっぱいで受付を断ることもあるようで多くの人が利用している様子がうかがえます。

宿題代行サービスは受験を控えている子供が学校の宿題の負担を減らすためだったり、塾通・習い事・部活動などを優先させるためなど、宿題をする時間を使って他のことに力を入れたい人が利用している傾向があります。

学校の宿題以外に力を注ぎながら学校の成績もキープすることが目的のようですね~!

宿題代行サービスを引き受けている人はどんな人なのか気になりますが、アルバイトの学生・難関大学や有名大学の学生・一般企業に勤める社会人・家庭教師だけでなく、中には現役教師もいるのだとか!

誰に引き受けてもらえるのかは分かりませんが現役教師もいるとは…宿題を出す意味って一体…。

宿題代行サービス依頼の流れ

まず、メールなどで依頼の内容を伝えると業者から見積もり内容が返信されます。

見積もりに正式合意してから依頼する教材を業者宛てに郵送します。

依頼内容が完了後に業者から完了した宿題の画像が送られてくるので、確認をしてから料金を指定された口座に振り込みます。

振込完了後に、完了した宿題が自宅に郵送で届くという流れです。

詳細は異なる箇所があるかもしれませんが、多くの宿題代行サービスの依頼の流れはこのような流れとなっています。

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宿題代行サービスの料金相場は

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宿題代行サービスの料金相場についてまとめてみました!

・算数や漢字などのドリル  1ページ500円~1,000円

・読書感想文や作文  1枚2,000~3,000円

・自由研究  13,000円~15,000円(観察型の自由研究は1週につき10,000円追加など)

・絵やポスター  1作品15,000円~23,000

・工作  1作品6,000円~20,000円

・大学の卒論 1万字 約10万円・2万字 約20万円

さらにプラス3,000円~5000円程の特急料金を支払えば早く納品してくれるオプションなどもあります。

宿題代行サービスは業者だけでなく個人も多いので料金体系もさまざまで料金の幅もかなり広いことが分かりました。

予想通りでしたが誰でも利用できるような安い金額ではありませんね。

宿題代行サービスを利用したら先生にバレる?

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宿題代行をサービスを利用すると宿題をする時間を受験勉強などに使えるメリットがありますが、先生にバレる可能性がないのかが一番気になる疑問ではないでしょうか。

私がもし宿題代行サービスを利用した立場だった場合、先生に提出する時には自分でやっていないことがバレやしないかドキドキしていることでしょう…。

しかし、宿題代行サービスはただ宿題を代行するだけでなく依頼主の筆跡にできるだけ近づけたり、わざと答えを間違えるなど先生にバレないようにさまざまな工夫をしています。

また、読書感想文や作文などは他の人と同じ内容にならないように一つ一つチェックしたり、盗作だと判明した場合にはスタッフを即時解雇し依頼主に全額返金するなどの対応をしている業者もあるます。

これらの工夫は業者側からしても宿題代行がバレてしまったらサービスの意味がないからです。

実際にはどうなのかネット上の声を見てみたところ、バレない・バレるの両方の声がありました。

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宿題代行サービスはバレない

・夏休みの宿題はクラス全員分ともなると膨大な量となるので、先生も一人一人細かくチェックしていない。

・業者が筆跡を真似して書いてくれるのでバレない。

・先に親から協力して宿題をやりましたと申告されたらバレない。

宿題代行サービスはバレる

・生徒が受験を控えているなどの家庭の情報を先生は知っているため、先生が宿題を誰かに手伝ってもらっていないか警戒しているからバレる。

・筆跡を真似したとしても筆圧が違うからバレる。

・普段から接している先生には本人が使う言葉遣いなどが分かるため、作文などで本人が使わない言葉の使い方をするとバレる。

このようにバレない・バレるという両方の声がありましたが、バレるという声の方が多く目立っていました。

宿題代行サービスを利用してトラブル発生!?

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過去に「宿題代行サービスを利用したら意に沿わない結果になってしまった」と国民生活センターに苦情が相次ぎ、消費者庁が注意を呼びかけたこともありました。

どんなトラブルが発生したのか調べてみたところ…

・問題集を依頼したらシュレッダーにかけられた問題集の残骸が返却された。

・朝顔の観察日記を依頼したら冬虫夏草の観察日記が届いた。

・昆虫採集を依頼したらダンゴムシばかりの昆虫標本が届いた。

・原稿用紙5枚分の読書感想文を依頼したらフランス書院文庫の感想文が届いた。

・風景画を依頼したらシュールな風景画が届いた。

などのトラブルがありました。

思わず笑ってしまったトラブルもありましたが、シュレッダーにかけられていたとは一体何が起きたというのでしょうか。

問題集や作品が送られて来なかったというトラブルが多いのかと予想していましたが、依頼したものが自分の望んでいたものではなかったというトラブルが多いようです。

消費者庁は「宿題代行の規約が守られない場合は国民生活センターに通報せずに自分で宿題をするように!」と呼びかけました。

本当にその通りだと思います。

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宿題代行サービスへの賛否両論の声!

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宿題代行サービスについてネット上では賛否両論の声が上がっていましたので紹介します。

賛成意見

・受験勉強で宿題をやる時間がないので宿題代行サービスがあってとても助かった。

・夏休みの宿題は量が多く時間がかかるものが多いので、負担を減らして夏休みにしかできない体験をさせたい。

・学校によって宿題をやるようにお家の人が見てくださいとの指示があるが、共働きなので宿題を見てあげる時間がない。

・中学受験をを控えている子供には小学校の問題集ではレベルが低すぎて時間の無駄。

・そもそも、読書感想文や自由研究をやる意味が理解できないので宿題代行サービスを利用したい。

反対意見

・夏休みの宿題の量は確かに多いが、夏休み中に終わらせるように自分で計画を立てて取り組むことで計画性を身に着けられるいい機会だ。

・あきらかに夏休み中に終わらないような宿題の量だった場合は、はっきりと先生に伝えた方が良い。

・宿題を代行してもらうなんて先生をだます行為だ。

・宿題を代行しちゃったら宿題の意味がない。

・お金でなんでも解決できることを教えているようなものだ。

有名人からも反対の意見が!

・教育評論家の尾木直樹さん

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テレビでも活躍している尾木ママこと尾木直樹さんは宿題代行サービスについて痛烈に批判する意見を述べていました。

「子供の宿題代行なんて、とんでもない悪徳営業だ!これは犯罪に近い詐欺罪です!子供に詐欺の正当性を教えお金でなんでもできるという価値観を教えることになる。親も親ですね…。」

と、短くまとめていますが痛烈に批判されていました。

しかし、「同じ課題を全員に宿題として課題にすることも問題ではある」との意見も述べており、3パターンぐらいの多様な宿題にするのはどうかとの考えも明かしていました。

・落語家の立川志らくさん

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立川志らくさんは、「宿題代行は子供の為じゃなく金儲けだ。親が金を払って他人に宿題をやってもらうなんて、なんでも金で解決できるなんてことを子供に教えたらダメでしょ。思い出にもなるから親に手伝ってもらったほうがまだまし。」

と、批判されていました。

これらの意見を見てみなさんはいかがでしたでしょうか。

私は個人的に宿題代行サービスには反対派なので、尾木直樹さんと立川志らくさんの批判の声を聞いてモヤモヤがすっきりした気分になりました。

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宿題代行サービスは法律的には問題なし!?

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尾木直樹さんの意見に「詐欺罪」という言葉があったので宿題代行サービスが法律的に問題ないのか気になって調べてみたところ、刑事・民事とも問題にならないことが分かりました。

そもそも詐欺罪とは「人をあざむいて財物を交付させたり財産上不法の利益を得たりした場合に成立するもの」なので、子供の親が代行であることを理解して料金を払っているので人をあざむいているわけではないからです。

また、「行使の目的で他人の印章もしくは署名を使用して、権利・義務もしくは事実証明に関する文書・図画を偽造した場合に成立する」私文書偽造罪というものもありますが、読書感想文・作文・ポスターなどは権利や義務に関するものではないため問題はありません。

これらの法律以外にも問題になるものは現状ではないようです。

しかし、宿題代行サービスを利用した作文やポスターなどがコンクールで入賞した場合、賞を受賞しただけでは問題にはなりませんが賞品や賞金を受け取った場合は詐欺罪にあたる可能性があります。

コンクールの主催者をあざいむいたことになるためですが、現実的には宿題代行サービス業者が自分たちの作品だと名乗り出ることもないでしょうから罪になる可能性は低いと思いました。

そもそも子供たちのコンクールで賞金が出ることはめったにないでしょうからね。

2018年 文部科学省が宿題代行のネット出品禁止!

宿題代行サービスは法律的には問題ないことが分かりましたが、政府が何も対応をしていないわけではありません。

数年前に宿題代行サービスが世間で話題になった頃にネット上のフリマアプリやオークションサイトで、夏休みの宿題を想定して読書感想文や工作品などが出品されるケースがあり実際に取引が成立したこともありました。

これらの事例に対し文部科学省は「宿題代行を利用してしまったら何も身に付かないので、対策を進めて自分で取り組む大切さを周知していきたい」とし、メルカリ・楽天・ヤフーの主要3社に協力を要請し、子供の宿題代行の出品を禁止することで合意したことを発表しました。

これより宿題代行業者がなくなるわけではないので今後も利用する人は多くいるとおもいますが、宿題を出される意味をあらためて考え直さなければいけない時代になってしまったなと思いました。

まとめ

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宿題代行サービスについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

宿題代行サービスを利用してもバレないとの声もありますが、普段から接している先生が見れば他の人にやってもらったことはすぐバレるとの声も多くありました。

宿題代行サービスには反対意見も多いですが、需要があるからサービスがなくならない現状があります。

業者側も悪いことをしている意思はなくニーズがあるからやっています。

法律的には問題ないから大丈夫と言われればそれまでですが、モラル的には良くないのは間違いありませんね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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