つい先日の2017年12月1日に、日本政府が天皇陛下の退位日を2019年4月30日にすると決定しました。

これについては昨年の夏に、今月で84歳になられる天皇陛下が、高齢や健康上の理由によって天皇としての公務を果たすことが難しくなったと退位を希望する意向を表明していました。

それがいよいよ実現に向けて現実化したわけです。

2019年5月1日に、皇太子さまが新天皇として即位し、「平成」の時代が終わって新しい元号の時代がスタートします。

平成のあとの元号が何になるのかとても気になりますが、元号を一体どうやって決めるのか分かりませんよね。

そもそも、なぜ改元をしなければならないのか疑問です。

そこで今回は、元号の歴史や元号をどうやって決めるのか、改元の理由などをまとめてみました。

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元号とは?いつから始まったの?

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元号とは年号とも呼ばれることもあり、特定の年代に対して年を単位として付けられる称号のことです。

明治、大正、昭和、平成などのことで、この辺はよく知っていると思います。

元号のことだけではなく、西暦なども年号と呼ぶ場合もあります。

古くは王が即位したときから年を数えていましたが、一定の期間を決めて年数を数える方法が考えられて、中国の前漢の武帝の時に使用され始めました。

それが次第に近隣諸国でも使用されるようになっていきました。

元号は中国の制度を真似して作られたものだったんですね~!

「日本書紀」によれば、飛鳥時代に元号が使用されるようになったとされています。

日本での最初の元号は、645年7月17日~650年3月22日まで使用された『大化』です。

大化は「大化の改新」で有名ですよね。

その後、天武天皇の晩年にあたる686年の元号である『朱鳥』を堺として、元号はいったん中断されていました。

しかし、701年の大宝律令により「公式な文章には元号を用いるよう」にと定められ、それ以降現在まで元号は続いています。

現在のような天皇が代わるたびに元号をかえるのは、明治時代に入ってからです。

明治時代以前は、現在と同じように天皇の交代で元号をかえることもありました。

それ以外には、占いなどでその年に大事件や災害が起きるとされる年に運気を上げるために元号をかえたり、大きな災害が起きた後に断ち切るために元号をかえたりしていました。

今では考えられませんが、過去には一年以内に元号をかえたこともありました。

どうしても実務的なことを考えてしまいますが、短期間で元号が変わってしまうなんて、書類など大変ですよね(笑)

しかし、占いに影響されて元号をかえていた…とは驚きました!

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生前退位は認められていないの?

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最初の生前退位と言われているのが、大化の改新で女性の天皇であった皇極天皇が、弟に地位を譲ったことです。

その後、平安時代には生前退位は一般的になって、退位した天皇のことを上皇と呼び、出家した天皇のことは法皇と呼ばれていました。

明治時代になると、皇室制度を定める皇室典範が作られて、天皇は一度天皇になると亡くなるまでその地位である終身制となりました。

それ以降は現在まで、生前退位は認められていないのです。

2019年4月30日に天皇の生前退位が実現するとなんと、江戸後期の119代光格天皇以来のことで、約200年ぶりのこととなります。

滅多にないことなんですね~!

そんな滅多にない機会に立ち会えることが嬉しいです。

元号はどうやって決めるの?

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現在のような一世一元の天皇一人につき、一つの元号になったのは、慶応4年を明治元年に改元した明治時代からです。

しかしこの時は、現在のような法律ではなく天皇の詔勅(しょうちょく)によるもので、これは天皇の意思で法律と同じかそれ以上の意味をもつものでした。

今現在の元号の決め方は明治時代とは違って、昭和54年に成立した元号法によって定められています。

元号法とは?

昭和54年に制定された元号に関する法律で、旧皇室典範にはあった元号に関しての規定が現行のものにはないため、元号に法的根拠を与えるために制定されました。

元号法はとても短くて、

第1項  元号は、政令で定める。

第2項  元号は、皇位の継承があった場合に               限り改める。

と書かれています。

もっと、細かく色々書かれたものかと思いましたが、とてもざっくりとした法律ですよね~!

新元号の決め方

元号を改元する場合、具体的にどうやって決めるのかですが、内閣総理大臣が数人の有識者に委任して、それぞれが2~5個程の候補を提出します。

その後、内閣官房長官が提出された候補を検討して整理し、内閣総理大臣に報告をします。

元号の候補を考える時には、好きな言葉を選ぶのではなく、やはりいくつかの条件があります。

元号を決める時の条件

・国民の理想としてふさわしい意味をもつもの

・漢字2文字である

・書きやすく、読みやすいもの

・今までに元号やおくり名として使用されていないもの

・俗用されていないもの

とこうような条件があります。

内閣総理大臣に報告をしたあとは、全閣僚会議で新しい元号の原案について協議して、閣議において改元の政令決定という形で決められます。

ちなみに、最終的な発表は内閣総理大臣ではなくて、その時の内閣官房長官がします。

いかがでしょうか?

元号を決めるのにはこのようなプロセスがありました。

現在の元号である「平成」ですが、読みやすくて書きやすいですし、私は好きです。

そこで、なぜ平成に決められたのか気になったので調べてみました。

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現在の元号はなぜ平成になったの?

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現在の平成という元号は、陽明学者の安岡正篤さんという人が考案したものだそうです。

元号の文化はもとも中国の制度だったため、元号の名称は中国の古典から引用されています。

平成には、内外、天地ともに平和が達成されるという意味が込められています。

そして、平成に決まる際には他の候補として「修文」と「正化」が出ていました。

しかし、頭文字をローマ字で表記すると昭和と同じ「s」になってしまうため、紛らわしくて不都合ではないかという意見が出たことにより、全員一致で平成に決まったとのことです。

元号の条件に「直近の元号と頭文字が違うもの」があったら平成ではなかったのかもしれませんね~。

このことから、2019年5月1日に新元号になるのは、ローマ字表記で平成と同じ「H」になる確率は低いことが分かりますよね。

元号に使われる漢字は同じものが多い!?

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これまでの元号を見てみると、同じ漢字が何度も使われていることが分かりました。

そのなかでも多い漢字には「永」29回、「元」&「天」27回、「治」21回などがあります。

その他には、「応」、「正」、「長」、「文」、「和」なども多いです。

平成の漢字は含まれていませんが、明治、大正、昭和の漢字が含まれていますよね~。

元号を決めるにあたり、いくつもの条件をクリアして元号にふさわしいとされる漢字は、あまり多くないのでしょう。

次の改元の際にも、上記の漢字のどれかが使われるかもしれませんね。

2019年5月1日は臨時の祝日か休日になる!?

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政府は改元が行われることが決定した2019年5月1日を、臨時の祝日か休日にする方向を明らかにしました。

もしも祝日にした場合は、祝日法によって前後の平日も休日に出来るため、4月27日から5月6日までの10連休となります。

祝日と休日は法制度上異なっていて、休日の場合は、個別の法律で定めるものなので当日しか休みになりません。

ちなみに現在の天皇陛下の即位の礼が行われた日である、1990年11月12日は臨時の休日になりました。

政府は改元が行われる日を休みにすることによって、新天皇の即位を国民で祝えることだけでなく、改元によっての国民生活への影響を抑えられるとしています。

10連休になるのでしょうか?

滅多にないことですので、国民でお祝いしたいですよね!

まとめ

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元号の歴史や元号をどうやって決めるのか、改元の理由などのまとめはいかがでしたでしょうか?

生前退位が実現すればなんと、約200年ぶりとのことになります。

今までは天皇が崩御されて、悲しみに包まれる中での改元でしたが、生前退位が実現すれば日本国民でお祝いすることが出来るので、私はとても良いと思います。

新元号が何になるのか今から楽しみですね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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