2012年に話題となって、世間を騒がせた『ペニーオークション詐欺事件』を知っていますか?

これは、ペニーオークションという海外が発祥のオークションを悪用して、参加者たちがいくら入札しても落札出来ないという、酷い仕組みが明らかになった事件でした。

5年前の新しい事件で、有名芸能人も何人か関わっていたため、覚えている人が多いと思います。

この事件が影響して、芸能界を干されてしまった人たちも一部もいます。

その芸能人たちの現在の動向も気になりますよね。

そこで今回は、ペニーオークション詐欺事件をあらためて振り返って、事件に関わりを持った芸能人たちの現在の動向にも迫ってみました!

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ペニーオークションって何?

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ペニーオークションはその名前の通り、オークションのシステムです。

ドイツで発祥して、2008年にアメリカでSWOOPOという企業がスタートしたものが有名です。

日本では略してペニオクと呼ばれることが多いです。

ネットを使ったオークションですが、その他有名なヤフオクなどとは仕組みが違います。

一般的なオークションの場合

出品者Aと落札物aがあったとしたら、入札者たちは値段を上げて入札して、落札する権利を競い合います。

そして、最高値をつけた者に落札する権利が与えられて、代金を支払うとAからaという品物が送られます。

その支払い代金のうちの数%が運営会社に渡って、オークション運営事業としての利益になるのです。

ペニーオークションの場合

ペニーオークションは、入札毎に手数料がかかるシステムになっています。

Aがaという商品を提示して入札にかけた場合、それを欲しいと思った落札者たちは、入札の権利を得るために高値で入札しようとしますが、その度に運営者に対して手数料を支払うことになるのです。

つまり、一般的なオークションは落札権利を手に入れない限り、支払金額は基本的にはゼロですが、ペニーオークションは落札出来なくても、入札すれば手数料がかかってしまうわけです。

ペニーオークション詐欺事件の概要

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2012年12月、ペニーオークションサイトである「ワールドオークション」で、入札者から手数料をだまし取ったとして、詐欺罪の容疑で出会い系サイトを運営する会社の、役員1名と社員3人の合計4人が逮捕された事件です。

逮捕された4人は複数のサイトを経営していて、そこでは基本的なシステムが紹介されていました。

それは、最初は高額商品0円など低額でスタートして、1円~15円の入札単位で価格が上がっていき、入札するたびにサイト業者に先払いした仮想通貨で数十円単位の負担をして、落札後に落札額を仮想通貨で支払うシステムでした。

しかし実際は、サイト運営者が架空会員で自動入札をすることにより、1000万円にならない限り落札出来ない仕組みで、入札すればするほど、サイト業者にお金が入るシステムになっていました。

ダミー商品として、一部の商品のみは例外的に低価格で落札可能にはなっていましたが、全出品の1.2%にしかすぎませんでした。

後日、家宅捜索で押収した資料の分析結果には出品した高額商品の仕入れ形跡がなく、入札者に商品を渡す意志が無かったことが判明しています。

事件発覚のきっかけ

2012年10月~11月にかけて、スマートフォンから個人情報を抜き取るウイルスに関与したとされ、不正指令電磁的記録に関する罪の容疑で、出会い系サイトを運営する会社の役員1名と、社員3人(この3人は詐欺罪で逮捕された3人とは別)を逮捕した際に押収した証拠データを解析した結果、ペニーオークションサイトのシステムが発覚して、詐欺発覚のきっかけとなりました。

事件後

逮捕後に出会い系サイトの運営会社の役員ら4人が関与していた、複数のペニーオークションサイトは閉鎖されました。

12月29日、出会い系サイトの運営会社の役員ら4人は、詐欺罪で起訴されました。

起訴事実の内容は、事実上は商品を落札出来ないシステムなのに、ペニーオークションサイトでは「激安価格で落札出来る」などど表示して、顧客4人から2012年1月~7月にかけて手数料合計3万3700円をだましとった詐欺となっています。

そして、4人が関与していたペニーオークションサイトの10万人の会員の大半が架空会員であったことが分かり、正規の会員が支払った手数料は2010年6月~2012年までで合計6000万円に上っていたと報道されています。

また、出会い系サイト運営会社の役員は主犯格であり、本件の詐欺罪以外にも別件での不正指令電磁的記録供用罪と同保管罪でも起訴されています。

裁判

2013年5月24日、京都地方裁判所は出会い系サイトの運営会社役員の主犯格に、懲役3年執行猶予5年を社員3人には懲役1年6か月執行猶予3年の判決をそれぞれ言い渡しました。

弁護側は331件の被害者に合計607万円の被害の弁償をしたため、執行猶予付の判決を求めていました。

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芸能人たちによるステルスマーケティング問題

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まず、ステルスマーケティング(以下、ステマ)とはマーケティングの手法の1つで、消費者にそれが宣伝であることを悟られないように、宣伝をすることです。

中立的な立場で批評を装ったり、商品とは直接利害関係がないファンの感想を装ったりして行われます。

ペニーオークション詐欺事件の発覚後、逮捕者が運営していたペニーオークションサイトで高額商品を格安で落札して購入したとされる内容を、自分のブログで投稿していた複数の芸能人がいることが発覚し追及されました。

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その後、実際には落札していないのに、いかにも落札したかのように装って、ペニーオークションサイトを紹介していた、ステマだったことが判明したのです。

ペニーオークション詐欺事件が発覚してから、ネットの取引の性質上から、ペニーオークションサイトは詐欺的なシステムではないと、第三者が確信することが困難になっていました。

そのため、ペニーオークションサイトに対するネガティブな印象が強くなっていました。

その影響を受けて、ペニーオークションサイトを紹介していた芸能人が追及されて、逮捕された業者たちと関係していたことが明らかではない芸能人まで、自らステマ投稿をしていたと認めることもありました。

逮捕された出会い系サイトの運営会社役員は、ブログでのステマ投稿を芸能人に依頼して、その後サイト上でその芸能人たちのブログを記載しました。

そして、「商品を買っている芸能人も多数!」などの文言で紹介をして、ペニオクサイトで高額商品を格安で落札して購入出来るように宣伝やアピールしていました。

ステマに関与していたとされた芸能人のブログの投稿には、業者から提供された商品を実際に手にしている写真や、オークションで低額で落札している様子などの写真などがありました。

さらに、具体的な金額や格安だったことを強調したりして、ペニオクサイト名とURLアドレスも付けて紹介していました。

これら問題になったステマでは、高額商品以外にも5万円から40万円までの現金を、サイトの運営業者から芸能人に、紹介料として渡していたことが明らかになりました。

TVの報道などでは、ペニーオークションサイトのステマ投稿に関係していた芸能人は20人以上とされていましたが、実名で報道されたのはそのうちの8人の芸能人でした。

商品を落札していないのに、落札したと嘘をブログに投稿した芸能人たちはし謝罪して、大きな影響を受けて一時的にブログを閉鎖する人もいました。

女優の菜々緒は、サイトに問題があると認識がないまま掲載したことは謝罪しましたが、紹介をしただけで落札したとは書いていないと主張して、嘘の投稿はしていないと強調しました。

警察からの事情聴取

ブログでステマ投稿をしていた数人の芸能人たちは、警察からの事情聴取を受けました。

警察は、ブログを使って嘘の投稿をしていた芸能人の立件も検討しましたが、ペニーオークションサイトの実態を知らなかったため、詐欺罪などには当たらないと判断されました。

しかし、消費者に誤解を与える虚偽の説明をしたことが「人を欺き、又は誤解させるような事実を挙げて広告をした」に該当するとされ、軽犯罪法を適用するとされていたが、公訴の時効が成立したため、立件出来ませんでした。

事件後のステマ対策

約13,000人の芸能人ブログを運営するサイバーエージェントは、ステマ対策として、違反を繰り返していた芸能人たちのアメーバブログを利用停止にすることを明らかにしました。

やはり芸能人たちが世間に与える影響力はすごいということですね。

ペニーオークション詐欺事件に関与していた芸能人は誰?

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事件に関与していた芸能人をまとめてみました。

問題となった事件で立件された会社とは別の業者のステマ投稿を行っていた芸能人も含みます。

現在、ステマ投稿を行ったブログは全て削除されています。

ほしのあき

2010年に12月27日、30万円の紹介料を受け取り、空気清浄機を1080円で落札したと紹介する内容をブログに投稿しました。

小森純

2011年1月7日、40万円の紹介料を受け取り、アロマ加湿器を225円で落札したと紹介する内容をブログに投稿しました。

この件は後日放送された、TV番組(『ダウンタウンDX』)でネタにされたそうです。

綾部祐二(ピース)

2010年12月20日、5万円の紹介料を受け取り、DVDプレーヤーを超安く買えてラッキーと落札したと紹介する内容をブログに投稿しました。

熊田曜子

2010年12月23日、ウォーターオーブンを5220円で落札したと紹介する内容をブログに投稿しました。

松金よう子

2010年12月、業者と芸能人を仲介し、ほしのあきと熊田曜子にステマブログの投稿を斡旋しました。

ステマ問題を起こした重要人物の1人でもあります。

東原亜希

2010年12月29日、iPadをゲットしてしまったと、落札したと紹介する内容をブログに投稿しました。

永井大

2010年12月22日、iPadを855円で落札したと紹介する内容をブログに投稿しました。

菜々緒

2010年12月10日、「欲しいものが沢山ある面白いオークションサイトがあるので、とりあえず見てください」とペニーオークションサイトを紹介する内容をブログに投稿しました。

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ペニーオークション詐欺事件に関与していた芸能人の現在は?

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事件に関与していた芸能人をまとめてみましたが、現在についても迫ってみました!

事件後も生き残っている芸能人

菜々緒

菜々緒は、元々ペニーオークションサイトを紹介しただけだったこともあって、その後にあまり影響はありませんでした。

そのため、事件後のもドラマやバラエティになど、以前と変わらずに出演しています。

綾部祐二(ピース)

事件後に謝罪をして、バラエティ番組などでツッコまれはしましたが、干されることはなく活躍しています。

突然ハリウッド俳優を目指すと言い出して、現在はニューヨークにいるとか、まだ行ってないとか…。

お笑い芸人は、何でも笑に変えられるのですごいですよね。

熊田曜子

事件が発覚した時期と、出産の時期が重なったおかげで、産休という名目で雲隠れしたため、大きな影響は受けませんでした。

そして産休あけには、まるで何事もなかったかのように芸能活動を再開して、産後ダイエットの本を出版したり、バラエティ番組に出演しました。

ネット上では、復帰時に事件に対しての謝罪がなかったため、非難が殺到しました。

東原亜希

結婚して仕事をセーブしていた時期だったので、大きな話題にはなりませんでした。

事件後に、ファッションブランドの広報大使になったり、本の出版も行っています。

その後、第3子、第4子となる双子を出産しています。

永井大

大手の事務所に所属しているためか、事件後も以前と変わらずにドラマなどに出演しています。

2014年12月30日、女優の中越典子と結婚しています。

事件後に姿が見えなくなった芸能人

ほしのあき

2013年ブログで謝罪した後、芸能活動は自粛して現在も活動休止状態が続いています。

所属事務所の力もそこまで強くなくて、事件の影響を大きく受けました。

しかし、芸能人のブログなどにたまに写真で登場して、今も可愛い!とたびたび話題になっているようで、人気はあるようですね。

小森純

事件後の影響がとても大きくて、ブログとtwitterを閉鎖するしました。

情報番組である「サンデージャポン」に出演して謝罪しましたが、その後も批判は続きTVから姿を消しました。

ブログは約8ヶ月後に再開し、たまにTV番組に出演しますが、以前のイメージや勢いは全くありません。

私の中では、一番ダメージを受けた芸能人です。

他にも同じ印象を受けている人も多いようです。

松金よう子

謝罪のコメントを発表したあとから、芸能活動を休止しています。

事件に大きく関係していたため、当然かもしれませんね。

まとめ

ペニーオークション詐欺事件のまとめはいかがでしたでしょうか?

人気芸能人たちが事件に関与していたため、世間では大きな話題になりました。

事件後の影響は、明暗がはっきりと分かれています。

しっかりと謝罪した、小森純が大きなバッシングを受け、何となくうまく逃げた感もある人たちもいるなど、不公平感が残っています。

これらの芸能人たちがした行為は、法律的に罰せられるわけではありませんでしたが、人気商売ですので、信頼感やイメージダウンに繋がるこては仕方のないことだと思います。

その裏には、所属事務所の力などのオトナの事情も大きく関係しているのかもしれませんね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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