今上天皇の退位と皇太子さまの即位が迫り、即位したことを公表する儀式の「即位の礼」についての注目が集まっています。

しかし、即位に関連する儀式はこれだけではないことをご存知でしょうか。

それは、皇太子さまが即位した後に秋篠宮さまが皇位継承1位となることを伝える「立皇嗣(りっこうし)の礼」という儀式です。

歴代の天皇が即位した時には立皇嗣の礼とは違い、「立太子の礼」が行われてきました。

立皇嗣の礼と立太子の礼との違いはあるのでしょうか。

そこで今回は、立皇嗣の礼についてまとめてみました!

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立皇嗣の礼とは?立太子の礼との違いとは?

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予定通りに2019年4月30日に今上天皇が退位すると、2019年5月1日に皇太子さまが新しく天皇に即位します。

皇太子さまが即位した後に、秋篠宮さまが次期天皇を示す「立皇嗣の礼」という儀式を2020年4月19日に行う予定となっています。

歴代天皇が即位した際には、「立太子の礼」という儀式が行われていました。

立太子の礼の太子とは、皇太子のことです。

皇太子とはよく耳にする言葉ですが皇位継承順位が第1位にある皇子のことで、天皇の跡継ぎとなる天皇の息子のことです。

現在の皇太子は徳仁親王ですが、子に男子がいないため次期天皇を示す立太子の礼は行えません。

しかし、後継者争いを防ぐためにも次期天皇を示しておくことはとても重要なことなので、この儀式は必ずやる必要があるのです。

今上天皇が退位され皇太子さまが天皇に即位すると、子に男子がいないため皇位継承順位の第1位は秋篠宮さまになります。

しかし、先ほども説明しましたが皇太子は天皇の息子であるという意味ですので、秋篠宮さまは天皇の弟にあたるため皇太子にはなれないのです。

今まではあまり考えずに、次期天皇は皇太子と呼ばれるものだと思っていましたが違うんですね~!

実は、秋篠宮さまを皇太子にするという案もあったそうなのですが、秋篠宮さまご自身がその案に難色を示したためその話はなくなりました。

それでは、次期天皇の息子として秋篠宮さまを養子にするのは?と思われた方もいるかもしれませんが、皇室典範には天皇や皇族は養子縁組を受けられないという決まりがあります。

秋篠宮さまが皇太子になれないとなると他の皇族と同じような存在になってしまいそうですが、秋篠宮さまは皇太子と同等の地位になるため、他の皇族と区別し立場を明確にするため皇嗣殿下という名称にすることになりました。

そのため、非常に異例ではありますが秋篠宮さまが次期天皇だと示す儀式は、皇太子ではなく皇嗣になるため、立太子の礼ではなく立皇嗣の礼が行われる予定になりました。

ややこしいですが、名称の違いですね~!

秋篠宮さまが皇嗣殿下になると、今までと何か違いはあるの?

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秋篠宮さまは次期天皇となるにあたり皇嗣殿下となりますが、名称が変化するだけでなく支給されるお金もずいぶん変わるようです!

秋篠宮家に皇族費として支給されている金額は、年間6710万円です。

その内訳は…

秋篠宮さま・3050万円

紀子さま・1525万円

眞子さま、佳子さま・915万円

悠仁さま・305万円

となっています。

これに対し、両陛下と皇太子一家の内廷費は年間3億2400万円となっています。

皇太子と皇族との差がこれほどまでとは、驚きました!

さらに、お世話をしている職員の人数も秋篠宮ご一家は20人ほどですが、皇太子ご一家には70人ほどついています。

支給されるお金だけでなく、お世話をしてくれる職員の人数も3倍以上の差があるんですね~!

秋篠宮さまが皇嗣殿下になられると、皇族費は現在の3倍の約1億円となり、職員も50人ほどになると予想されています。

次期天皇となるわけですので、この待遇面の変化は納得です!

皇位継承権のある皇族は3人だけ!?

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2019年5月1日に皇太子さまが即位された後の皇位継承順位は…

第1位・秋篠宮さま(現在53歳)

第2位・秋篠宮さまのご長男の悠仁さま(現在12歳)

第3位・今上天皇の弟の常陸宮さま(現在83歳)

となります。

ご年齢から考えると、やはり悠仁さまが有力ではないでしょうか。

皇室典範には男系の男子が皇位継承をすると定められており、父方が天皇の血を引いている男子ということになります。

愛子さまや眞子さま、佳子さまは父方が天皇の血を引いていますが女子なので、男系の女子となり皇位継承権はありません。

また、仮に将来ご出産されて男子が生まれたとしても、女系の男子となるので皇位継承権はありません。

そもそも、現在の規定のままであればご結婚された時点で、皇室から離れることにはなりますが…。

そのため、この先皇位継承権を持つ可能性があるとすれば、秋篠宮さまのご長男の悠仁さまがご結婚されて男子をもうけた場合のみになります。

仮に悠仁さまが男子をもうけなかったとしたら、誰も皇位継承権を持つ人がいないというわけです。

ものすごいプレッシャーですよね~!

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女性宮家の創設!?

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そこで、皇位継承を安定的にさせる有力な対応策とされているのが、「女性宮家の創設」です。

これは、現在の皇室典範では宮家になるのは男系の男子に限定されていますが、規定を改正して男系の女子でも宮家となり皇族として残れるようにするというものです。

さらに、男系の女性天皇を認めることに規定が改正されれば、愛子さまや眞子さま、佳子さまも皇位継承権を持つことができます。

歴史的には女性天皇も8人いたわけですので、女性が天皇になるのは伝統に反するものでもありませんよね。

世論調査でも女性天皇に賛成する人が7割~8割いるそうで、国民の感情的には女性天皇に賛成する割合がとても多くなっています。

先ほどの女性宮家の創設の話ですが、仮に「男系の女子」が皇族として認められたとして、愛子さまや眞子さま、佳子さまに将来的に男子が生まれたとしても「女系の男子」となるので、皇位継承権はありません。

なんだかややこしくなってしまいましたが、やはり悠仁さまが男子をもうけなければ将来的には皇位継承が途絶えてしまう可能性がとても高いということですね~。

もしも、皇位継承が途絶えるようなことがあれば「女系の天皇」を認めるかの議論が必要となりますが、前例がないため女性天皇を認めることよりも難しい問題となりそうです。

実は過去にこの件についての議論がなかったわけではありません。

2005年の小泉内閣時代には皇室典範に関する有識者会議にて、安定的で望ましい皇位継承について検討されたことがありました。

この会議が行われた時には、悠仁さまがまだお生まれになっておらず皇位継承についての危機感がとても大きかったのです。

会議の報告書には、「皇位継承の資格については女子や女系の皇族に拡大することが適切である」と踏み込んだことまで書かれていたようです。

しかし、しばらくして紀子さまのご懐妊がわかり、2006年9月6日に理想とされる男系の男子である悠仁さまが誕生されたのです。

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このため、有識者会議での提案は見送られることとなったのでした。

さらに、2011年野田佳彦内閣時代に女性宮家の創設が真剣に検討されました。

しかし、この時の議論の中心は皇族減少の対策についてでした。

さまざまなご公務は両陛下だけでなく皇族の方々も行っており、皇族が減少すればご公務を取りやめることにも繋がってしまうからです。

そのため、野田内閣は女性宮家を創設して皇族の減少をくい止める考えでしたが、法案にまとまることはありませんでした。

この時には、女性宮家を創設するとすればその範囲をどこまでにするかの議論もありました。

議論の結論が出ないまま野田内閣を引き継いだ安倍内閣は、女性宮家の創設には反対の考えのため議論が続くことはありませんでした。

この他には、「男系の男子」を優先して旧宮家の皇族復帰の考えもありますが、旧宮家は戦後に皇籍から離れているため現実的には難しい状況です。

また、世論調査では旧宮家の復帰については7割ほどが反対しており、国民感情としては女性天皇は認めるが、旧宮家は認めがたいということですね。

日本国憲法には、「天皇の地位は主権の存する日本国民の総意に基く」、「皇位は世襲のもの」とありますので、皇室典範を改正して女性天皇や女系天皇を認める日もくるかもしれませんね~!

まとめ

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立皇嗣の礼などについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

歴代の次期天皇は皇太子となり立太子の礼という儀式を行っていましたが、秋篠宮さまは天皇の子ではなく弟のため皇太子にはなれません。

そこで、皇嗣殿下という名称にして立皇嗣の礼が行われる予定となりました。

儀式の内容は同じですが、名称の違いということですね~!

今後、皇位継承件を持つ皇族は3人になりますが、安定的な皇位継承のために議論は続きそうですね~。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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