2019年は平成最後の年に

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すでに皆さんご存知のことですが、2019年は平成最後の年となり、新しい元号を迎える記念すべき年となります。

それは天皇陛下が生前退位をされ、皇太子さまと雅子さまが天皇陛下、皇后さまに即位されることになったためです。

ですが今まで天皇陛下がご存命の間に退位され、皇太子さまが天皇陛下になるというのは異例のことです。

そこで今回は生前とは何なのか、生前退位されて皇太子ご夫妻が即位されることで何が変わるのかなどについて、詳しくご紹介してまいりたいと思います。

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生前退位とは

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江戸時代までは生前退位というものが行われてきていたのですが、今では異例となっている「生前退位」。日本の歴史上、初めて生前退位されたのは大化の改新直後の第35代の皇極天皇の時だったとされています。

その後生前退位されたこともありましたが、江戸時代後期である1817年に第119代光格天皇を最後に、約200年近くは生前退位がなされていませんでした。

こうしてみると、いかに今回の天皇陛下がご存命の間に生前退位されることが、ここ近年の間で異例であるかが窺えます。

皇太子ご夫妻が即位されることで何が変わる?

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では天皇陛下が生前退位をされ、皇太子さまと雅子さまが天皇陛下、皇后さまに即位されることで、実際のところどのような変化があるのでしょうか。

また、新元号になることが決定したことで、私たち国民の生活にどのような変化がもたらされるのでしょうか。

現在の両陛下の呼び方などは?

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まずは生前退位された後の現在の両陛下についてです。

 

現在の天皇陛下は在位中の天皇いうことで「今上天皇(きんじょうてんのう)」とお呼びしますが、生前退位されたのちは「太上上皇」と呼ばれることとなります。

また、美智子さまはこれまで皇后と呼ばれておりましたが、天皇陛下が生前退位されたのちは「皇太后」と呼ばれることとなります。

現在の両陛下が「太上上皇」「皇太后」になられたあとも、憲法で定められた国事行為以外は参加できますので、一般参賀やそのほかの公の場で、お二方をお見掛けすることは可能でしょう。

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元号が変わる

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近年は天皇陛下が崩御されるとともに元号が変わっていましたが、実際には天皇陛下が代われば元号が変わることになります。

元号が変わることで想定される私たち国民の生活への影響としては、いくつか考えられるものがあります。

たとえば書類関連です。

今まで長きにわたり「平成」という元号でしたので、公的書類から企業で扱う書類、生活に使われている手帳や文具などには、「平成」と印字されているものが数多く存在します。

しかし元号が変われば、これらはすべて変更しなくてはいけません。

そのため現在公的機関や企業などは、書類などのフォーマットの整備や再印刷などの対応に追われているといいます。

また同じ理由で、生年月日などの個人情報を管理しているシステムの改修も必要となり、これらも公的機関や企業などは対応に追われています。

天皇誕生日は変わる?

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そもそも天皇誕生日というのは、祝日法によると「天皇の誕生日を祝うこと」を趣旨とされており、今上天皇の誕生日を祝う日、とされています。

そのため、天皇陛下が生前退位をされた場合は、今上天皇が変わりますので、天皇誕生日も変わることになるのです。

なお、現在の皇太子徳仁親王のお誕生日は2月23日ですので、皇太子さまが天皇陛下に、雅子さまが皇后さまに即位された次の元号での天皇誕生日は2月23日となることでしょう。

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祝日は増えるのか?

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では皇太子さまと雅子さまが天皇陛下、皇后さまに即位されて元号が変わったら、現在の天皇誕生日となっている日は祝日ではなくなってしまうのでしょうか。

一見祝日にはならないように思われますが、実は過去を見てみると、崩御された天皇陛下のお誕生日を祝日として残されている例はいくつかあるのです。

たとえば、昭和天皇のお誕生日は4月29日でしたが、現在は「昭和の日」として祝日になっています。

また、明治天皇の誕生日である11月3日は「文化の日」として現在も祝日になっています。

4月29日はもともと「みどりの日」だった

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まず昭和天皇のお誕生日は4月29日はもともと「みどりの日」という名称で祝日であったことはご存知でしょうか。

これは、昭和天皇が崩御されたことで通常は天皇誕生日は変わり、4月29日は本来祝日として存続できないのですが、ゴールデンウイークの一角を構成する祝日であったため、撤廃することで国民の生活に多大なる影響を及ぼしかねないとして、平成元年から平成18年までの間は「みどりの日」として祝日にされていました。

その後、平成17年に行われた法改正により、平成19年からは「昭和の日」と改められ、今まで国民の休日だった5月4日は「みどりの日」と改称されたのです。

祝日にしてほしいという声から「文化の日」は産まれた

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次に明治天皇のお誕生日である11月3日は、昭和天皇が崩御されてから一時は祝日ではなかった時もあるのですが、国民が「近代日本の礎を築いた明治天皇の功績を後世に伝えていくために11月3日を祝日にしてほしい」といった運動が起こり、1927年に「明治節」という名称で祝日になり、GHQが「明治節」を撤廃した後も強い運動があり、1948年に「文化の日」として祝日に加わったのです。

何が祝日として存続するきっかけとなったか

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しかし大正の天皇陛下の誕生日である8月31日は祝日になっていませんが、何が違うのでしょうか?

それはひとえに天皇陛下の誕生日ではないからと祝日からはずしてしまうことで、何らかの影響があるという理由があるかどうかです。

崩御後に祝日にしようとする動きや、祝日であった方が良いという理由がない場合は、なかなか祝日として存続することは厳しいでしょう。

2019年だけはゴールデンウィークが10連休

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また最近では話題となっているのが、2019年だけはゴールデンウィークが10連休になるという点です。

これは2018年12月8日に今上天皇の退位日を2019年4月30日にすることが閣議決定し、翌日5月1日に皇太子さまと雅子さまが天皇陛下、皇后さまに即位されることが決定したのと同時に、改元が行われる2019年5月1日をその年一回限りの祝日扱いとする特別法案が成立したことを受けたものです。

これにより5月1日が祝日となったため、祝日法により、その前日と翌日が祝日である日(つまりは祝日に挟まれた日)は休日となることになり、4月30日と5月2日は休日となるためです。

2020年からは通常どおりに戻りますので、2019年一度限りというわけです。

皇太子ご夫妻のお子さまは皇太子?

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皇太子さまと雅子さまが天皇陛下、皇后さまに即位された場合、皇太子さまと雅子さまのお子さまは皇太子になられるのではないか、という話がありますが、これは本当なのでしょうか。

結論から申し上げますと、これは本当ではありません。

というのも、皇太子というのは次の天皇という意味ではなく、あくまで天皇の男性の子という意味なので、愛子さまは皇太子にはならないのです。

なお、現在の皇室典範では、皇位を継ぐことができるのは男性の皇族と定められており、現在の皇太子さまの次に皇位を継ぐことができる男性の皇族、皇位継承順位者は皇太子さまの弟の秋篠宮様(秋篠宮文仁親王)です。

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秋篠宮宅の待遇に変化はあるのか

また巷で噂となっているのが、皇太子さまと雅子さまが天皇陛下、皇后さまに即位されたら、秋篠宮家の待遇はどのように変化するのか、ということです。

これはどういうことかというと、現在の皇室典範では天皇の長男ではないと皇太子にはなれず、また「皇太弟」という規定もないため、秋篠宮さまは皇太子にはならないのです。

しかし今後というところでは議論によっては「皇太弟」」という立場ができるかもしれません。

新元号はどのようにして決まるの?

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実は元号というのは、即位された天皇陛下がおひとりでお決めになっているわけではなく、まずは学者が提案をし、それを政府で審議したのち、天皇陛下が決定を下す流れとなっています。

これまでの元号である大正、昭和、平成についても、理由なく漢字二字を組み合わせたのではなく、きちんとした学術的な根拠があったのを、皆さんはご存知ですか?

たとえば昭和は「百姓昭明、協和万邦」という意味が、「平成」は「地平天成、六府三事允治、万世永頼、時乃功」という意味がそれぞれ凝縮されています。

また、新元号を考える際、アルファベット表記にした場合のイニシャルが、これまでの元号と重複させないように考えなくてはいけません。つまりはM(明治)、T(大正)、S(昭和)、H(平成)などのイニシャルになる平仮名でまま行、た行、さ行、は行は使われないと想定されます。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。近年では異例とも言われる「生前退位」という一大イベントを前に衝撃を受けたり、不安や混乱をしていた方もいらっしゃったかもしれませんが、実は過去には生前退位が行われていたこともあったのです。

生前退位が行われることでどのような変化があるのかについても、少しは想像できたのではないでしょうか。

200年ぶりに行われる生前退位によって、新しい天皇陛下が誕生し、新しい元号へと変わる世紀のタイミングに立ち会えるわけですから、心づもりをして心晴れやかにその時を迎え、お祝いできると良いですね。

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