和歌山カレー事件をご存じですか?
19年前、夏祭りで提供されていたカレーの中に毒物が入れられ、多くの人が体調不良を訴え、そのうち4人が死亡した事件です。
主婦か犯人として逮捕され、世間に大きな衝撃を与えました。
当時から巷では、犯人は別にいるのではないか?と、真相をめぐって真犯人説がささやき続けられていましたが、最近その話題が再び注目されています。
そこで今回は、和歌山カレー事件の真相や、犯人の家族から真犯人が浮上した件についてまとめました。
『和歌山カレー事件』とは
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和歌山カレー事件は、1998年7月25日の夕方に、和歌山県和歌山市にある園部地区で行われた夏祭りの最中に、提供されたカレーを食べた67人が腹痛や吐き気などを訴え、病院に搬送されて4人が死亡した事件です。
別名、和歌山毒物カレー事件とも呼ばれています。
当初は保健所が、食中毒によるものだと判断したが、和歌山県警が吐瀉物を検査して、青酸の反応が出たことから青酸中毒の反応だと判断しました。
しかし、その後に症状が青酸中毒によるものではないと指摘されて、警視庁の科学警察研究所が調査をやり直し、ヒ素(亜ヒ酸)の混入だったことが判明しました。
主婦の林眞須美(はやしますみ)が犯人として逮捕されて、2009年5月18日に最高裁判所で死刑が確定されました。
『和歌山カレー事件』の重要人物~林眞須美~
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林眞須美の生い立ち
林眞須美は、1961年7月22日生まれで現在56歳で、家族で小さな漁村に住んでいた、3人兄弟の末っ子です。
幼少の頃は、ごく普通のかわいい女の子で、ご両親が忙しくなかなか遊んでもらえなかったようですが、経済的には不自由しないで、おこずかいも十分もらっていました。
子供の頃をよく知る人たちは、明るくて負けず嫌いの印象を持っている人が多いです。
思春期の頃は、内向的でおとなしかったが負けず嫌いはそのままで、怒った時は周囲が驚くほど収まりがつかなくなる時もあったようです。
高校を卒業してから看護学校に進学して、寮生活をしながら2年生の時に、現在の夫の健治氏に出会いました。
出会った当時の健治氏は、シロアリ駆除の会社の社長をしていました。
そして、看護学校卒業後すぐに結婚をして、子供を4人授かりました。
和歌山カレー事件後
1998年10月4日、林眞須美は知人男性に対する殺人未遂容疑と、保険金詐欺容疑で、別件で詐欺と詐欺未遂容疑をかけられていた夫と一緒に、和歌山東警察署捜査本部に逮捕されました。
その後、12月9日にカレーにヒ素を混入したとして、殺人と殺人未遂の容疑で再逮捕されました。
そして、12月29日に林眞須美は、和歌山地方検察庁によって、殺人と殺人未遂の罪で和歌山地方裁判所に起訴されました。
林眞須美は、容疑を全面否認して裁判に臨みました。
第一審の和歌山地裁の初公判には、5220人の傍聴希望者が集まり、この事件の注目度を思い知らされました。
この傍聴希望者数5220人という記録は、超有名なオウム真理教事件の麻原彰晃や、覚醒剤取締法違反で世間を賑わせた、酒井法子に次ぐ記録だそうです。
それまで普通の主婦だったことが、ここまで注目されることになったのでしょうか。
私もこの事件はとても良く覚えていて、特に林眞須美がまだ容疑者の段階で、自宅周辺に集まった報道人に、庭用のホースで放水する姿が衝撃的で特に印象に残っています。
この横柄な態度が、マスコミの報道をどんどん加熱させたのかもしれませんね。
『和歌山カレー事件』の裁判
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和歌山カレー事件の裁判で、検察側が証拠として提供したものは約1700点ありました。
1審の開廷数が95回で、約3年7ヵ月にも及び、2審は結審まで12回かかりました。
直接の証拠や動機の解明もされていない状況が続いていました。
上告審で林眞須美の弁護側が、『地域住民に対して無差別殺人を行う動機が全くない』と主張したが、最高裁は『動機が解明されていないことで、被告が犯人であるとの認定は左右されない』と判決で述べました。
つまり、最高裁は動機を解明することにこだわる必要はないと判断する姿勢を示したのです。
2002年12月11日
和歌山地裁で開かれた第一審判決公判で、林眞須美の殺意とヒ素の混入を認め、『4人もの命が奪われた結果はあまりにも重大で、残された遺族の悲痛な胸の叫びを胸に刻むべきである』と、林眞須美に死刑判決を言い渡しました。
2004年4月20日
大阪高裁で控訴審初公判が開かれました。
2005年6月28日
控訴審判決では、第一審での死刑判決を支持して、『和歌山カレー事件の犯人であることに疑いの余地はない』とし、林眞須美側からの控訴を棄却しました。
2009年4月21日
最高裁は、林眞須美の上告に対して『鑑定結果や状況証拠から、被告が犯人であることが証明された』と言い渡し、上告を棄却しました。
判決の訂正も、5月18日付けで棄却したため、林眞須美の死刑が確定し、戦後の日本で11人目の女性の死刑囚となりました。
2017年、林眞須美は現在、大阪拘置所に収監されています。
林眞須美が新たな証拠を提出
林眞須美は、和歌山地裁に無罪を主張する新たな証拠として、事件の時に夏祭り会場に残されていた紙コップから検出された、ヒ素が自宅から発見された物とは違うと主張しました。
そして、京都大学の研究者による鑑定で『事件当時のヒ素の鑑定方法には問題がある』とされました。
その結果をもとに、2009年7月に再審を請求したが、2017年3月29日付で和歌山地裁によって棄却されました。
もしも林眞須美が犯人ではなかったら!真犯人は誰!?
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2017年3月29日付けで、再審の請求が棄却された林眞須美ですが、最近になってそもそも決定的な証拠がなかったのでは?と少しザワザワし始めています。
林眞須美が犯人とされた証拠は、林眞須美の自宅にあったヒ素と、カレーの中に入っていたヒ素が同じものだという点でした。
しかし、このヒ素は、林眞須美の住む和歌山県園部地区のドラックストアだけしか販売されていない商品で、近隣住民の皆さんもシロアリ駆除などの為に購入していたものだと分かりました。
その他にも、ヒ素は体への異常な症状が即座に出るのに、カレーを食べて一斉に症状が出始めたのは夜になってからだった点など疑問が残っていました。
しかし、カレーを食べて一斉に症状が出始めたのは夜になってからでした。
そんなことから、和歌山カレー事件の真犯人は他にいるのではないかと言われています。
真犯人の噂となっているのは、なんと林眞須美の家族で、しかも次女です。
その他にも、真犯人は近隣住民にいるのでは?とも言われています。
『和歌山カレー事件』の真相は!?新たに噂される真犯人とは一体誰?
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真犯人は林眞須美の家族との噂が!次女があやしい!?
林眞須美には子供が4人いますが、和歌山カレー事件の真犯人と噂されている次女は、当時中学二年生でした。
次女は、林眞須美と背格好がとてもソックリだったそうです。
近隣住民の証言の中に『太った白Tシャツを着たおばさんが、カレーの蓋を開けている所を見た』というものがありました。
事件の当日の林眞須美は、黒いTシャツを着ていたが、なんとその時、次女が白いTシャツを着ていました。
そのため、次女がヒ素とは分からずにカレーに入れてしまったのではないか?と噂されています。
これは噂レベルの話ですが、真相が気になります。
真犯人は近隣住民の中にいる!?
近隣住民のなかで、林眞須美と同じヒ素を持っていた家がなんと6件もありました。
それだけで証拠にはなりませんが、疑われてしまいますよね。
真相はもう闇の中なのでしょうか。
まとめ
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和歌山カレー事件のまとめはいかがでしたでしょうか?
林眞須美に死刑が確定してから、真犯人の噂が再び出たりと、19年前の事件ですが現在もザワザワしています。
死刑が確定し、再審の請求も棄却されたため、真相はもう分からないままなのでしょうか。
真犯人は林眞須美の次女との噂が出ています。
林眞須美が万が一、冤罪だとしても真犯人が家族でしかも娘だとしたら、さらに衝撃的な事件の真相ですよね。
まだまだこの事件の闇は深そうです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!