皆さんは2014年に起こった、御嶽山の噴火災害について、覚えていらっしゃるでしょうか。

当時騒然となった御嶽山の噴火は、噴火警戒レベルが1の段階で突如として噴火したため、火口付近にいたたくさんの登山者がまだ滞在しており、予想もしていなかった噴火災害に巻き込まれてたくさんの犠牲者を生んだ大災害となりました。

あれからもうすぐ3年が経とうとしています。

日本における戦後最悪の火山災害とも呼ばれたこの御嶽山の噴火について、今回は詳しく見ていきたいと思います。

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御嶽山噴火の概要について

まずはこの御嶽山の噴火災害において、尊い命を失われた多くの犠牲者の方々に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

御嶽山の噴火は2014年9月27日、午前11時52分頃に噴火しました。

具体的には、午前11時41分頃から火山性微動が発生し、同日の11時11時52分頃に噴火が発生したのです。

同日12時36分には火口周辺警報が発表され、噴火警戒レベルが1(平常の活火山であることに留意)から3(入山規制)に引き上げられましたが、災害が起きた当日はとても好天に恵まれており、お昼時ということもあって多数の登山者が山頂付近に滞在して、思い思いに過ごしているところでした。

そのため、この噴火において高温の火山性ガスや噴石による被害が生じ、最終的には亡くなった方が58名にも及び、いまだ行方不明の方も5名いらっしゃる状況です。

今年2017年7月には、気象庁は現地調査を実施した上で、火口列周辺の高温域に広がりは認められないとして噴火の可能性は低いと判断しました。そして翌月の8月21日には火口周辺警報も解除され、噴火警戒レベルについてはそれまでの2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げられました。

しかしながら、地元の自治体では登山道や山頂の安全が確保できていないうちは火口から概ね1㎞への立ち入り規制を継続するとしています。いまだ3年たってもなお、御嶽山の噴火が残した爪痕は、人々の中に深く深く刻まれているのです。

 

御嶽山とは

御嶽山は長野県と岐阜県の県境に位置する活火山であり、最高峰は中央火口丘の剣ヶ峰で標高は3,067mあります。

ほかにも外輪山の摩利支天山が標高2,959m、継母岳が標高2,867m、寄生火山の継子岳が標高2,859mとなっています。

噴火口跡は一ノ池から五ノ池まであり、二ノ池は湖面標高が2,905mとして、日本では最高所にある湖だといわれています。
さらには中央火口丘の剣ヶ峰には御嶽神社があり、古代から信仰登山の対象とされています。

また、清流と苔が美しいと言われるロックガーデン周遊コースなど、御嶽山駅を起点とした場合に4時間弱で登れるため、初心者の登山者が初級編として登山するには持ってこいだと人気の山です。

ほかにも四季折々の景色が一年中楽しめると言われ、パワースポットの宝庫としても知られていることから、山ガールと称される若い女性から、登山愛好家までみんなに親しまれている山です。

災害当時の火山活動は

御嶽山は1979年の噴火以降蒸気の噴煙が続き、2007年3月には小規模な水蒸気噴火があったものの、歴史記録に残るような噴火は発見されていませんでした。山頂南西の地獄谷における噴気活動はここ数百年間は継続していましたが、災害当時は噴火警戒レベルが活火山であることに留意するレベルの1となっていました。

結果的にそれが油断となり、その後多くの方が亡くなるという痛ましい火山災害となってしまいました。
噴火災害の後の調べで、2014年9月27日に起きた噴火は水蒸気爆発であったことが分かっています。

噴火警戒レベルとは

あまり聞き慣れない方もいらっしゃると思いますので、ここで噴火警戒レベルについてご説明をいたします。

噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。
国全体の活動火山対策の総合的な推進に関する基本的な指針等を定めた活動火山対策特別措置法に基づき、各火山の地元の都道府県及び市町村は、火山防災協議会(都道府県、市町村、気象台、砂防部局、自衛隊、警察、消防、火山専門家等で構成)を設置し、平常時から噴火時の避難について共同で検討を行っています。火山防災協議会での共同検討の結果、火山活動の状況に応じた避難開始時期・避難対象地域が設定され、噴火警戒レベルに応じた「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」が市町村・都道府県の「地域防災計画」に定められた火山で、噴火警戒レベルは運用が開始(導入)されます。

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm

噴火警戒レベルを簡単に以下に記載いたします。

【レベル5(避難)】
危険な居住地域からの避難等が必要。

【レベル4(避難準備)】
警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。

【レベル3(入山規制)】
登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。

【レベル2(火口周辺規制)】
火口周辺への立入規制等。

【レベル1(平常)】
状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

今後もし登山をされる場合などに事前知識としてぜひ、ご活用ください。

御嶽山が噴火したのち

御嶽山は2014年9月27日、午前11時52分頃に噴火したのち、山頂の火口付近は噴石と噴煙で視界不良となり、噴煙の高度はおよび山頂付近の状況はしばらく把握が難しい状況にありました。

その後、中部地方整備局が設置している滝越カメラでは、噴煙が南側斜面を3㎞を超える距離を流れ下っていることが観測されています。その後も噴火が継続し、火山性地震の多い状態が続きました。

火砕流の初期温度は二次噴煙の上昇速度と到達高度などから、100℃程度と推定されています。

なお、火砕流による犠牲者は発生していないのは登山道の無い側の山腹で噴火し流下したためとされています。

その後、2014年11月8日に地質チームらによる山頂付近の噴出物の現地状況調査が行われた結果、その調査報告書によると山頂付近での噴出物は、噴石は粘土質火山灰を主成分として最大厚み35cm、直径20cmから30cmもあったとされ、火口から北方向に1.3kmまで到達していたといいます。当時避難した建物の屋根をも貫通するほどの惨状を思い返してみても、すさまじい勢いであったことが窺えます。

さらに2015年6月にはマルチコプター式無人機も導入しての現地調査が行われ、その結果、八丁ダルミ周辺では30㎝から40㎝ほども噴出堆積物が残っていたとされ、八丁ダルミから剣ヶ峰間および奥の院周辺は火山岩塊サイズの噴石だったといいます。
また、八丁ダルミ付近での噴石の密度は、1平方メートルに直径10cm以上の噴石の跡が1個以上あったとする見解が報道されています。

犠牲者の死因など

犠牲者の死因については以下の通りです。。

長野、岐阜両県境の御嶽山おんたけさんの噴火で、死亡が確認された12人中、少なくとも9人の死因が、噴石が直撃したことによる多発性外傷だったことが分かった。

死亡確認に当たった複数の医師が30日、読売新聞の取材に対して明らかにし、他の3人についても外傷に起因する死だった可能性が高いとしている。12人が見つかった山頂付近には大小の噴石が確認されており、噴火の猛威が改めて浮き彫りになった。

27日に発生した今回の噴火災害では、山頂付近で翌28日に4人、29日に8人が心肺停止の状態で収容され、それぞれ死亡が確認された。

死因を調べた医師らによると、体の多くにアザや切り傷が多数あり、噴石が頭部を直撃していたり、体の一部が激しく損傷していたりしたケースもあった。噴石の大きさは10~20センチ程度が多いと推測されるという。

軽度のやけどの痕跡がある人もいたが、死因に直結するものではなかった。外傷が比較的少ない人については、火山ガスによる窒息死の可能性もあるとみて硫化水素の血中濃度を調べたが、検出されなかったため、多発性外傷と結論づけたという。

補足すると、火口から噴出する時が時速700㎞で落ちてくる時が時速200~300㎞ぐらい
温度が200度くらいの憤石が縦横に飛び交ってたとのこと。

御嶽山の現在は?

2017年8月時点の情報ですが、気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げてます。

しかし一方で、地元の3市町村は、火口からおおむね1km以内への入山規制を維持しています。

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御嶽山の噴火から学ぶことは

戦後最悪の火山災害となってしまった御嶽山の噴火は、多数の死者行方不明者を出してしまいましたが、一方で100人以上の方々が命からがら非難することができました。彼らはどのようにして生き延びることができたのか、またこの噴火から学ぶことは何なのか、考えていきましょう。

 

まず火山が噴火したら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御嶽山に関わらず、火山が噴火した場合にまず私たちはどのような行動を起こすべきなのでしょうか。

まず火山が噴火した場合、よく火砕流や溶岩流、火山灰には気をつけようとはするのですが、意外に忘れがちなのが「噴石」の存在と脅威です。
噴石は時に時速720㎞もの速度で飛んでくることもあると言われ、数センチの大きさであっても大けがを負うことがあります。ですからもし登山中に噴火した場合は、以下を念頭に行動してください。

噴石が降ってきた場合の注意点

・頭や体を噴石から守るため頭をリュックやヘルメットなどで守ること
・物陰や岩陰に隠れて身を守ること
・建物の中にいたとしても、屋根を突き破って噴石が降ってくることも考えられるので頭を守るように低い姿勢で頭を抱えていること

また火山灰は、火山付近だけではなく火口から離れているところにまで及ぶ可能性があります。
火山の降灰というのは数日で終わることもありますが、規模によっては1年以上たってもなお続くこともあり、火山灰の積量が増えれば増えるほど、日常生活に被害を与えます。交通機関に影響が出たり、自宅や勤務先での生活、行動が制限されることも考えられますので、いざ火山灰が降った場合の行動を事前に考えておく必要があります。

火山灰が降ったの場合の注意点

・火山灰が体内に入るとやけどをしたり杯を傷つけることがあるので、それらを防ぐためマスクやハンカチなどで鼻と口をふさぐようにする

・屋内から外へは極力出ないようにすること

・外出の場合は行動に制限される可能性があるため、車の中や建物中などに避難したら様子を見るようにする

・一度降灰が始まったら、収まるまでは屋外に出ないこと

・テレビやラジオで情報確認を怠らないこと

・コンタクトレンズやカラーコンタクトは角膜剥離を起こす場合があるので必ずは鈴すこと

・水道水に火山灰が多い場合は、食洗器や洗濯機には使わないようにして飲料水には使用しない

・降灰が降りかかった食べ物は、大量の水でよく洗うこと

また高温の火山性ガスも気をつけるべきものです。これは吸い込んでしまうと喉が焼かれてしまったり露出していた部分がやけどしてしまうことがあります。可能であれば濡れタオルなどで口と鼻を覆って安全な場所まで避難しましょう。
窪地にはこの高温の火山性ガスが溜まりやすいですので、長時間窪地に留まるのは危険ですので覚えておきましょう。

御嶽山噴火の動画

まとめ

いかがでしょうか。火山の噴火など早々遭遇しない、と思われるかもしれませんが、最近では異常気象などで今まで起こっていなかった土地で大型地震や河川の氾濫など起こっています。

ですので、何か起こってからでは遅い「災害への事前対策」として、ぜひこの機会に正しい知識を身につけ、今身近に始められる対策として、防災対策を見直してみてもいいのではないでしょうか。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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