最近世間を騒がせた『北朝鮮ミサイル発射実験』のニュース報道も少し落ち着いてきたかなと思っていたら、つい先日の10月13日に北朝鮮メディアが、再びグアム周辺へのミサイル発射を示唆しました。

まだまだ油断は出来ない状況のようです。

2017年8月29日、9月15日の両日に日本上空を通過した北朝鮮ミサイル発射実験は、Jアラートが発令されるまでの事態となってしまい、本当に怖かったですよね!

頑丈な建物に隠れて下さい!なんていきなり言われても…短時間でそんなことは絶対に無理ですよね。

この時は日本を飛び越えて、破片など何も落ちてこなくて本当に良かったです。

もしも、日本の領土や国土にミサイルが落ちてしまったら…。

北朝鮮は威嚇のためにミサイルを飛ばしてきたとしても、失敗すれば途中で落ちてしまうこともあるかもしれないのです。

もしも、威嚇ではなくて本気で日本が狙われてしまったら…。

考えたくもありませんが、怖すぎます!!

そこで今回は、今後の動きが気になる北朝鮮ミサイルについての威力は半径どれくらい?などについてまとめました!

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日本上空を通過する北朝鮮ミサイル発射実験が始まった背景は?

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2017年8月9日、北朝鮮が『アメリカの領土であるグアム周辺を火星12で包囲射撃する作戦計画を検討していて、8月中旬までに完成させる』ことを表明しました。

これにより、北朝鮮ミサイルが日本の島根県や広島県、高知県の上空を通過させるとも予告していました。

これに対抗して、アメリカのドナルド・トランプ大統領は『軍事的な解決を行う準備は出来ている』と警告しました。

すると、8月14日に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、『アメリカの行動や態度をしばらく見守る』と表明して、態度を軟化させていました。

日本上空を通過した8月29日のミサイル発射は、8月21日から始まった米韓合同軍司演習に対抗したものとさらています。

北朝鮮が表明したグアム周辺へのミサイル射撃作戦計画に対しての、アメリカからの強い圧力に屈することが出来なかったため、北東方向へと進路を変えて発射したと考えられています。

日本上空を通過した2つの北朝鮮ミサイルについて

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緊急情報ネットワークスシステムであるエムネットや、菅義偉官房長官などが発表したまとめによって、8月と9月に日本上空を通過した北朝鮮ミサイルの詳細についてが明らかにされました。

8月29日に発射された北朝鮮ミサイルについて

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5時58分頃、北朝鮮西岸の順安から1発の弾道ミサイルが北東方向へ向けて発射されて、その後6時6分~7分頃には北海道襟裳岬の上空を通過しました。

そしてミサイルは3つに分離して、6時12分頃に3つとも全て、襟裳岬の東約1180㎞の太平洋上に落下したものと推定されています。

その後、発射翌日の8月30日に北朝鮮がメディアを通じて、8月29日に発射されたミサイルが『火星12』であったことを明らかにしました。

8月29日の発射は低い高度で打ち上げられて、高度は約550kmで水平飛距離は約2700kmでした。

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9月15日に発射された北朝鮮ミサイルについて

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6時57分、北朝鮮西岸の順安から1発の弾道ミサイルが発射されて、その後7時4分~6分頃に北海道の上空を通過しました。

そして7時16分頃に襟裳岬の東約2,200kmの太平洋上に落下しました。

高度は800kmで、水平飛距離は3,700kmでした。

発射されたミサイルは、8月29日に発射されたものと同じ『火星12』であるとされています。

9月15日に発射されたミサイルは、8月29日に発射されたミサイルに比べて、飛行距離を約1,000kmも伸ばしています。

北朝鮮からアメリカの領土であるグアムまでは、約3,400kmです。

今回と同じミサイルを発射すれば、グアムへの攻撃が可能なため、アメリカに対してグアムをいつでも攻撃出来るぞ!とアピールした形ともなりました。

日本上空を通過した北朝鮮ミサイルに対する日本政府などの対応

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8月29日に日本上空を北朝鮮ミサイルが通過した時には、日本政府は発射から約4分後の6時2分に、『北朝鮮西岸から東北地方方向にミサイルが発射された模様』と情報を全国瞬時警報システムのJアラートで伝達しました。

Jアラートの伝達対象地域は、北海道や青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県の1道11県にのぼりました。

私にもJアラートが届いて朝から驚き、その地域の範囲の広さにも恐怖を覚えました。

6時14分、ミサイルがこれらの地域上空を通過したとJアラートで伝達しました。

6時16分、エムネットは『6時6分頃に、北海道地方から太平洋上に通過した模様』と伝えて、6時29分には『ミサイルは3つに分離して6時12分頃、襟裳岬の東方の太平洋上に落下したとみられる』と伝えました。

29日の朝、官邸で安倍晋三総理大臣が記者団に対して、『北朝鮮が弾道ミサイルを発射して、わが国の上空を通過した模様だ。直ちに情報収集と分析を行う。国民の生命をしっかり守るために万全を期す。』と発言しました。

そして同日には、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が、ジョセフ・ユンアメリカ国務省長北朝鮮担当特別代表及び、金烘均(キム・ホンギュン)韓国外交部朝鮮半島平和交渉本部長と電話会談をして、その中で3国間で連携して、断固した措置をとることで一致しました。

30日、金杉憲治局長はウランバートルで開催された日米モンゴル協議及び、日本モンゴル外交・防衛・安全保障当局間協議に出席して、北朝鮮に対しての懸念の共有を行いました。

そして、原子力規制委員会はミサイル発射によっての原子力施設の異常などはないと緊急発表しました。

今回、日本の上空を通過しましたが、被害が出なくて本当に良かったです。

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北朝鮮が所持しているミサイルについて

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弾道ミサイルって何?

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弾道ミサイルは、放物線を描いて飛翔するロケットエンジン推進のミサイルです。

このミサイルの特徴は、長距離を攻撃することが可能で、速度が速いですが、高価で命中度は低くなっています。

報道などで、中距離弾道ミサイルとか長距離弾道ミサイルとか聞いたことがありませんか?

これは、距離などを元にして防衛省によって以下のように区別されています。

①短距離弾道ミサイル

射程約1,000km以下、飛行時間約5分~10分。

②中距離弾道ミサイル

射程約1,000km~5,500km、飛行時間約10分~20分。

③長距離弾道ミサイル

射離約5,500km、飛行時間約20分~30分。

これによると、日本上空を通過した2つのミサイルは、中距離弾道ミサイルということになります。

ミサイルの種類は?

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今まで報道などて、ミサイルの名前をいくつか聞いたことがあると思いますが、北朝鮮はどんな種類のミサイルを所持しているのかまとめてみました。

①トクサ

弾道ミサイルで、射程120kmで固体燃料推進方式を採用しています。

②スカッド

北朝鮮では現在、スカッドを改良して進化させた、スカッドERというミサイルを配備していると見られていて、射程は約1000kmです。

③ノドン

単段式の液体燃料推進方式の弾道ミサイルで、射程約1,300kmです。

④テポドン1

ノドンを1段目、スカッドを2段目に利用している2段式の液体燃料推進方式の弾道ミサイルで、射程は約1,500km以上です。

⑤テポドン2

1段目にノドンの技術を利用したエンジン4基、2段目には同様のエンジン1基を使用していて、射程は2段式が約6,000kmで、派生型の3段式はミサイルの弾頭の重量を1トン以下と仮定すると、約1万km以上になる可能性もあります。

⑥ムスダン

射程2,500km~4,000kmの中距離弾道ミサイルで、発射台付きの車両に掲載され移動して運用されます。

⑦KN08&KN14

軍司パレードに登場した新型のミサイルで、詳細は不明ですが、大陸間弾道ミサイルとされています。

KN08の派生型がKN14と呼ばれています。

固定発射台からではなく、車両から発射されるため、発射兆候の事前の把握が困難となっています。

⑧北極星1号(SLBM)

潜水艦型発射弾道ミサイルで、射程に限らずに潜水艦から発射する弾道ミサイルですが、現在は全て核弾頭を装備している戦略兵器で大陸間弾道ミサイルと並ぶ主要な核兵器の運搬手段となっています。

⑨北極星2号(MRBM)

北極星1号を陸上配備型に改良したもので、射程は約2,000km以上の中距離弾道ミサイルです。

火星12

中距離弾道ミサイルで、8月29日と9月15日に日本の上空を通過したミサイルです。

⑪火星14

大陸間弾道ミサイルで、有効射程は超長距離で、北アメリカ大陸とユーラシア大陸かんなど大洋に隔てられている大陸間を飛翔出来るミサイルです。

このように、一言で北朝鮮ミサイルと言ってもさまざまな種類があるのです。

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北朝鮮ミサイルの威力は?

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北朝鮮ミサイルがどのくらいの威力を持っているのか気になりますよね!

この威力については、専門家の間でも意見が色々と分かれています。

そして、弾道ミサイルを飛ばしただけの場合と、核弾頭を積んで飛ばした場合は、威力に開きが出てきます。

北朝鮮は、核弾頭を掲載できる技術を持っていると言っているのです。

ミサイルだけでも、破片や本体が落ちてきただけでも大きな被害が出ることは誰でも想像出来ると思います。

その上、核弾頭が積んであったとするならば、一説によれば2017年の時点で弾頭ミサイルに50kt(キロトン)の核を積むことが出来ると言われているのです!

怖すぎです!と言っても、50ktと言われても多いんだろうなという想像は付きますが、一体どれくらいか分かりませんよね。

まず、『kt』とは核兵器の威力を数字で表したものです。

そして、50ktとは分かりやすく何かに例えるならば、広島の原爆の約3倍の威力になるそうなんです!

細かく見てみると、広島に使用された原爆は12~18ktで、その時の死者は約14万人でした。

熱傷範囲は爆心地から半径3,5km、爆風範囲は爆心地から半径11km、建物倒壊範囲は爆心地から半径2kmでした。

あの、莫大な被害をもたらした広島原爆の約3倍とは…。

想像を絶する光景ですよね。

北朝鮮ミサイルの威力は分かりましたが、次に半径どれくらいに影響があるのか、まとめました。

北朝鮮ミサイルが与える影響は半径どれくらい?

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まず、ミサイルの爆風による市街地などの破壊の被害は半径約1600mにおよびます。

そして、木造民家への被害は半径約11kmで、爆心地近くの地表の温度は4000℃~8000℃程に達するため、その熱線被害は半径約12kmとなって、当然火災も発生するため辺り一面は焼土化していまします。

放射線の被害は致命的な場合、半径2400mであると、考えられています。

これらの被害の推定は、あくまでも仮定された条件に対しての被害規模の目安にすぎません。

北朝鮮が発表している核兵器の情報が正しいとしたならば、万が一北朝鮮のミサイルが日本に落下した場合は想像を絶する被害が出ることが予想されているのです。

爆心地を東京駅とした場合のシミュレーション

爆心地6km圏内
衝撃波:ビルなど頑強なコンクリート建築が壊滅
生存確率:極めて低い
北朝鮮ミサイルの被害範囲東京駅から6km

 

爆心地14km圏内
衝撃波:一般家屋が壊滅
北朝鮮ミサイルの被害範囲東京駅から14km

 

爆心地21km圏内
衝撃波:木造物が発火
北朝鮮ミサイルの被害範囲東京駅から21km

 

 

爆心地34km圏内
衝撃波:ガラスが粉砕
熱線:ケロイドなど深刻な火傷、すくに処置を受けないと危険
北朝鮮ミサイルの被害範囲東京駅から34km

つまりは・・・東京23区内に住んでいる人は全滅ということになりますね。。。

Jアラートが作動した場合の避難行動

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今回、日本の上空を通過した北朝鮮ミサイル発射の時にJアラートが作動しましたが、作動からミサイルの発射までの時間は数分しかなくて、どうすれば良いのか戸惑ってしまった人がほとんどだと思います。

そこで、Jアラートが作動した場合に国が求めている避難行動は3つあります。

①屋外にいる場合は、出来る限り頑丈な建物や地下に避難する。

②建物が近くにない場合は、物陰に身を隠したり地面に伏せて頭を守る。

③屋内にいる場合は、窓から離れるか窓のない部屋に移動する。

の3つです。

そして万が一、近くにミサイルが落下した場合は、口と鼻をハンカチで覆って屋内に避難したり、窓に目張りをして部屋を密閉することも有効としています。

ミサイルが近くに落下するなんて、全く実感がわきませんが、可能性がゼロではありません!

いざという時の避難行動を頭に入れておきましょう。

まとめ

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北朝鮮ミサイルについてのまとめはいかがでしたでしょうか?

2017年10月16日現在の最新の情報では、北朝鮮が弾道ミサイルを載せた移動式発射台を複数地域で稼働させていることが明らかになっています。

北朝鮮ミサイルについての報道は落ちてきたように思いますが、まだまだ北朝鮮は動いているので、油断は許されない状況のようですね。

本当に怖いです。

北朝鮮ミサイルの威力は、広島の原爆の約3倍の威力とも言われ、想像を絶する被害が予想されています。

どうか今後、北朝鮮ミサイルによる被害が出ないことを祈るしかありませんね。

Jアラートが作動した場合の避難行動をもう一度頭に入れておきましょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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