最近、日本のあちらこちらでまた地震が起こってます。
過去にも大きな地震がありましたが、しっかりと記憶に残して、
心構えしておきたいなと思いますよね。
今回、取り上げるのは、関東大震災です。
関東大震災の概要
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1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒頃に発生
★地震の規模:M7.9
(本震:9月1日11時58分32秒)M7.9
(余震:9月1日12時02分)M73
(余震:9月1日12時03分)M7.2
※約5分間に3回の大地震発生、その後断続的に9月5日午前6時までに約700の余震が続いた。
★死者・行方不明者合計:105,385人
(住宅損壊による犠牲者:11,086人)
(火災による犠牲者:91,781人)
(流失・埋没による犠牲者:1,013人)
(工場などでの犠牲者:1,505人)
★被災者数:約190万人
★焼失家屋:212,353棟
★全半壊家屋:159,005棟
★流失・埋没家屋:1,301棟
★地震直後出火件数:136件
★津波:相模湾沿岸及び房総半島に最大6~12mの波高
★物的損失:45億円(日銀推計)(当時のGDP150億円)引用元:関東大震災のちょっといい話 関東大震災の概要
その他、地盤沈下、崖崩れ、津波などによる被害も。
一番被害が大きかったのは、震源断層のある神奈川県
次いで、東京都、千葉県の被害が大きかった。
関東大震災の特徴
阪神・淡路大震災では、建物崩壊による圧死
東日本大震災では、津波による溺死が多い。
関東大震災では、火災による焼死が一番多かったといわれています。
これは、11時58分という発生時間がお昼ご飯の準備時間と重なり、火災が発生しやすかったこと、
当時の木造住宅が密集しているという住宅事情に加え、
関東に強風が吹きこんだためと言われています。
関東大震災でも津波は起きたのか?
関東大震災の時は、都内などの被害が大きいイメージがあり、
津波が起きたのか?はあまり知らない人も多いと思います。
当時の記録を調べてみると、鎌倉由比ガ浜に9mの津波が到達したという記録があり、
かなり大きな津波が発生したことが分かります。
概要に出ている流失・埋没家屋などは、津波によるものというよりは、
がけ崩れなどによって発生した土石流などによるものが多いようです。
関東大震災・海外の反応は?!
地震の報を受けて、多くの国から日本政府に対する救援や義捐金、医療物資の提供の申し出が相次いだ。
特に第一次世界大戦時に共に戦ったアメリカの支援は圧倒的で、さらに「なお希望品を遠慮なく申出られたし」との通知があった。
義捐金の多くはアメリカ合衆国とイギリス、中華民国から送られ、他にもインド、オーストリア、カナダ、ドイツ、フランス、ベルギー、ペルー、メキシコなどからも救援物資や義捐金が送られた。
アメリカやイギリスの軍艦が救援物資や避難民を運んだことも記録に残っている。引用元:wikipedia 関東大震災
その後、アメリカとは戦争で戦うので、なんだかびっくりしました。
関東大震災の頃は、日本とアメリカは協力関係にあったのですね。
地震の影響で起こった社会現象や事件
9月2日午後11時、下江戸川橋を破壊中の朝鮮人を警備中の騎兵が射殺。
9月2日午後11時、南葛飾郡でこん棒などで武装した30人の朝鮮人が砲兵第七連隊第一中隊長代理砲兵中尉高橋克己のオートバイを包囲したが中尉は脱出に成功した。
陸軍の中には、震災後の混乱に乗じて社会主義や自由主義の指導者を殺害しようとする動きがあり、大杉栄・伊藤野枝・大杉の6歳の甥橘宗一らが殺された事件(甘粕事件(大杉事件))、労働運動の指導者であった平澤計七など13人が亀戸警察署で軍に銃殺され、平澤の首が切り落とされる事件(亀戸事件)が起きた。引用元:wikipedia 関東大震災
新聞社なども被災したため報道機関が麻痺し、デマや噂の類が広まったといわれています。
その中でも、震災の混乱の中で朝鮮人による凶悪犯罪、暴動の噂は根強く広まり、
間違われた日本人・中国人も含め、多くの朝鮮人が大衆・軍・警察に捕まり殺されたりもしました。
政府は、警察が取り締まるので、一般人は自重するようにと国論を出したほどです。
この後も、朝鮮人による犯罪の噂は根強くあり、報道もされたものの、
信憑性に欠けるものも多く、事実は、隠蔽されたというイメージはぬぐえません。
さすがに、今の日本では考えられない話・・・ではないでしょうか?
関東大震災を扱った映像作品
最近だと、朝の連続テレビ小説「花子とアン」では、関東大震災に主人公があうシーンがありました。
帝都物語は、関東大震災自体がモチーフとなっていましたね。
また映画「華の乱」では、前出の大杉栄・伊藤野枝が殺害された大杉事件が大きくえがかれました。
関東大震災で前兆はあったのか?
関東大震災の前兆について調べてみると、かなりいろんな現象があったことが記録されています。
5月下旬から6月初旬にかけては、地震が急激に増加。
山中湖が全面的に濁り、精進湖は6mほども減水した。
ネズミが集団移動した。
作物の大豊作や、実り時期のずれ。
海の中が濁り、あぶくが吹いているようになり、魚が採れなくなる。
ナマズの異常繁殖。
犬の異様な遠吠え。
井戸の水が出なくなる。
など、自然現象や、動物の行動異常などが多数記録されています。
当時、それが地震の前兆などと思ってはいなかったでしょうが、
大きな地震が起こり、いつもと違う現象で印象に残っていたものが前兆として記録されているようです。
しかし、動物や植物は人間より敏感な感覚で感じ取っていそうですし、参考にはなりそうですよね。
当日の前兆
蛇のような雲が出た
東京湾できらきら光る光が目撃される
熱海沖で水平線上に走る稲妻。
太陽が真っ赤に見える
セミが木から降りてきて、手で捕まえられた。
深海魚が死んで多数浮かんでいた。
川に虫取り網でとれるほどのイワシの大群があがってきた
いろんな前兆では?と思われる現象があったようです。
阪神・淡路大震災や、東日本大震災でも地震雲というのは目撃されているというし、
揺れる前に空が光ったという目撃談はよく聞きますね。
第2の関東大震災・首都直下型地震は来るのか?!
関東大震災のことを調べてみると、今後起こると予想されている首都直下型地震が本当に怖くなりました。
首都直下型のM8クラスの巨大地震は、約200年周期で発生していると考えられています。その巨大地震の発生後、約80~100年の“静穏期”を経て、再び“活動期”に入る。活動期に入ればM7クラスの地震が頻発し、最後にM8クラスの巨大地震が発生します。1923年の関東大震災から現在までの東京が静穏期だとすると、そろそろ活動期に突入する。M7クラスの地震はいつ起こっても不思議ではない
引用元:exciteニュース 首都直下型地震「M7クラスいつ起きても不思議ない」と研究者
研究者は、いつ首都直下型地震が来てもおかしくないといいます。
関東大震災では、木造住宅が多かったため、火災での死者が多かったということです。
今の、首都近辺には木造住宅はそんなにないので安心でしょうか?
それが、そうでもなく、今のビルが多い環境も火災が大きく広がる環境なのです。
ビルの間を歩いていると、ビル風というのを感じる人も多いと思います。
そのビル風が、火災を広げ、被害を大きくする可能性が高いのです。
出典:お役立ち情報館
今まで起こった大震災を確認すると、震災が起こった時間帯によっても被害は変わってきます。
万が一、大きな地震が起こった時、家族とどうやって連絡を取り合うのか?など、
しっかりと決めておく必要がありますね。