近年、世界各地で地震が発生しています。

みなさんも日本が地震の多い国という認識はすでにあるかと思いますが、これは日本だけでなく世界の共通認識となっています。

日本はそれほど地震が多い国なんです。

以前から東京直下型地震や南海トラフ巨大地震がいずれ発生すると言われていますが、それらの地震はいまだに発生していません。

私自身も含まれますが、対象地域にお住まいのみなさんは特に、地震対策を見直す必要があります。

日本では大きな地震がいくつも発生していますが、被害規模はどれほどのものだったのでしょうか。

今回は、日本で発生した地震の被害についてランキング形式でまとめ、地震対策についてもあらためて考えてみました。

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日本で発生した地震による被害ランキング10

出典:https://www.google.co.jp/imgres?

この地震による被害ランキングは、死者・行方不明者数の合計数でランキングさせて頂きました。

※このランキングは、明治以降に日本で発生した地震の被害ランキングとなっています。

第10位  昭和南海地震

死者、行方不明者数・1443人

発生日・1946年12月21日

発生時刻・午前4時19分

震源地・紀伊半島沖

震源の深さ・24km

規模・マグニチュード8.0

最大震度・震度6(西大寺、五郷郡家 、津田、下高瀬、 野根母島)

津波・4~6m

地震の種類・海溝型地震、逆断層型

昭和南海地震の被害は25府県にも及び、死者、行方不明者が最も多かったのが高知県で679人でした。

家屋の被害は、全壊が1万1591戸で半壊は2万3487戸にも及びました。

また、広範囲に津波が押し寄せ、国が南海トラフ巨大地震の震源域と想定している範囲内となっています。

この周辺では、90年~150年おきに巨大地震が発生しており、昭和南海地震からすでに70年が経過しています。

南海トラフ巨大地震の対象地域にお住まいのみなさんは、あらためて地震対策を見直すことが必要です。

第9位  北丹後地震

死者、行方不明者数・2,925人

発生日・1927年3月7日

発生時刻・午後18時27分39秒

震源地・京都府丹後半島北部

震源の深さ・18km

規模・マグニチュード7.3

最大震度・震度6(兵庫県豊岡町、京都府宮津町、峰山町)

津波・1.2m~1.5m

地震の種類・大陸プレート内地震、左横ずれ断層、右横ずれ断層

北丹後地震は、京都府西部の丹後半島内部で発生した地震です。

震源の周辺では家屋の全壊率がなんと80%以上で1万2584戸で、地震発生時刻が夕飯の時間と重なったこともあり火災による被害も広範囲に及びました。

この地震によって、約18kmの長さの郷村断層と、それに直交する約7.5kmの長さの山田断層という2本の地震断層が地表に現れました。

そして、郷村断層の一部が天然記念物として保存されています。

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第8位  昭和三陸地震

死者、行方不明者数・3,064人

発生日・1933年3月3日

発生時刻・午前2時30分48秒

震源地・岩手県釜石町(現・釜石市)東方沖約200km

規模・マグニチュード8.1

最大震度・震度5(岩手県、宮城県、福島県、茨城県)

津波・岩手県28.7m

地震の種類・正断層型

昭和三陸地震は、岩手県釜石町(現・釜石市)の東方沖約200kmを震源として発生した地震です。

この地震での沿岸一帯の揺れは震度5程度でしたが、大津波が三陸沿岸に襲来し大きな津波被害を及ぼしました。

まだ寒い時期の地震と津波に加え、真夜中に停電した状況のなかで逃げ遅れが人命の被害を拡大させました。

なかでも最悪の被害となったのが、現在は宮古市田老町となっている岩手県田老村で、全戸数の824戸のうち505戸が被災し、全人口4982人のうち死者が848人、行方不明者が363人にものぼりました。

昭和三陸地震では、沿岸一帯の揺れは震度5程度であったため必ずしも大地震とは言えない地震でしたが、大津波が襲来しました。

あらためて、津波を甘く考えてはいけないと実感しました。

第7位  三河地震

死者、行方不明者数・3,432人

発生日・1945年1月13日

発生時刻・午前3時38分23秒

震源地・愛知県三河湾

震源の深さ・11km

規模・マグニチュード6.8

最大震度・震度5(三重県津市)

津波・あり

地震の種類・大陸プレート内地震、逆断層型

三河地震に先立ち、1月11日に10回、1月12日に2回の前震があり、本震の1月13日の地震の激震地域では地震発生の瞬間に家がつぶれてしまいました。

三河地震による全壊は5539戸、半壊は1万1706戸にも及びました。

また、軍需産業地域の直下で発生した地震であったため、大きな被害が発生しました。

この約1ヶ月前には東南海地震があり、その震源域の東北隣接域で発生した地震でもあります。

第6位  福井地震

死者、行方不明者数・3,895人

発生日・1948年6月28日

発生時刻・午後16時13分29秒

震源地・福井県坂井郡丸岡町(現・坂井市)

震源の深さ・ごく浅い

規模・マグニチュード7.1

最大震度・震度6(福井県福井市)

地震の種類・大陸プレート内地震、左横ずれ断層

福井地震は、福井平野に発生した大地震でこの地域の家屋の全壊が3万6184戸で、半壊が1万1816戸という大規模な被害が発生しました。

家屋などの被害は福井平野の南北40km、東西12kmの範囲に集中しましたが、その原因としてはこの地域が厚い沖積層に覆われていたことがあげられます。

福井地震では地震直後に大火事が発生し、3851戸の家屋が焼失しています。

第5位  兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)

死者、行方不明者数・6,437人

発生日・1995年1月17日

発生時刻・午前5時46分52秒

震源地・兵庫県北淡町

震源の深さ・16km

規模・マグニチュード7.3

最大震度・震度7(神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市、北淡町、一宮町、津名町)

津波・微弱

地震の種類・直下型地震、逆断層・横ずれ断層型

兵庫県南部地震は、兵庫県に加えて阪神地方にも甚大な被害が発生した地震です。

この地震によって、東北地方南部から九州地方の広範囲でも有感となりました。

被害はきわめて甚大であり、死者が6,434人で行方不明者が3人、負傷者数はなんと4万3,792人にものぼりました。

家屋の全壊は10万4,906戸で、半壊が14万4,274戸、一部破損になると39万0,506戸にもなっています。

兵庫県南部地震での被害は特に神戸市に集中しており、木造の家屋だけでなく耐震設計の鉄筋アパートやビルまでも倒壊してしまいました。

また、ライフラインの電気やガス、水道、電話なども壊滅し、道路や鉄道などの交通網も寸断されました。

さらに、液状化現象により人工島のポートアイランドも沈下し、日本最大のコンテナバースが崩壊するなど、都市機能と経済基盤が破壊されました。

この地震により、近代都市と防災対策に対して多くの教訓と課題が残されました。

第4位  濃尾地震

死者、行方不明者数・7,273人

発生日・1891年10月28日

発生時刻・午前6時38分50秒

震源地・岐阜県本巣郡西根尾村(現・本巣市)

規模・マグニチュード8.0

最大震度・震度7(福井県今立郡鯖江町、愛知県葉栗郡大田島村、東春日井郡勝川村

地震の種類・直下型地震

濃尾地震は、岐阜県南部から愛知県地方に発生した大地震です。

最大有感距離がなんと800kmにも達したと言われており、近年の日本の内陸部で発生した地震としては最大級の地震となっています。

この地震による全壊は約14万戸を数え、犬山市東方から福井県下にわたり長さ約80kmの根尾谷断層が出現し、根尾川沿いの水鳥部落では高さ6mの断層崖が生まれました。

第3位  明治三陸地震

死者、行方不明者数・2万1,959人

発生日・1896年6月15日

発生時刻・19時32分30秒

震源地・岩手県上閉伊郡釜石町(現・釜石市)の東方沖200km

規模・マグニチュード8.2~8.5

最大震度・震度4強(上北郡、秋田県仙北郡首村・千屋村

津波・綾里湾38.2m

地震の種類・海溝型地震

明治三陸地震では、三陸沿岸を中心に津波が襲いました。

流出や全壊、半壊した家屋は1万戸以上あり、東日本大震災までは津波により最も多くの犠牲者を出した地震でした。

第2位  東北地方太平洋沖地震

死者、行方不明者数・死者2万4,627人

発生日・2011年3月11日

発生時刻・午後2時46分頃

震源地・三陸沖

震源の深さ・24km

規模・マグニチュード9.0

最大震度・7(宮城県栗原市)

地震の種類・海溝型地震

東北地方太平洋沖地震は、記憶に新しい方が多いかと思います。

最大震度は宮城県栗原市の震度7で余震域は南北500kmにわたり、地震とほぼ同じ頃から津波も発生しました。

死者、行方不明者は合わせると2万人以上で、家屋の被害は全壊が12万1,744戸で、半壊が27万9,107戸、一部破損は74万4,328戸で、330件の火災が発生しました。

私の実家でも瓦が破損する被害がありました。

また、鉄道や道路、港湾、空港などの破損もあり、東京湾埋立地では液状化現象も発生しました。

東京電力福島第一原子力発電所と、福島第二原子力発電所では、地震後に原子炉が冷却できなくなってしまい、周辺地域には避難指示が出されました。

そして、福島第一原子力発電所ではメルトダウンが起こり、周辺地域に放射性物質が飛散し水道水や農水産物を汚染してしまうことに…。

その他にも、ライフラインへの被害も甚大であり、政府が一連の地震災害を「東日本大震災」と命名しました。

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第1位  関東地震(関東大震災)

死者、行方不明者数・10万5,385人

発生日・1923年9月1日

発生時刻・午前11時58分頃

震源地・相模湾一帯

震源の深さ・ 0-10km、25km

規模・マグニチュード7.9

最大震度・震度6

津波・12m

地震の種類・海溝型地震、右横ずれ成分含む低角逆断層

関東地震の死者、行方不明者数はなんと約10万5千人で、家屋の被害は全壊、半壊、焼失などを合わせると約37万戸にも及びました。

この他の地震と比べると人的被害が圧倒的で、甚大な被害であったことがおわかり頂けるかと思います。

関東地震では、日本海側にいた台風の影響もあり、強風で東京や横浜の市街地で大火災となりました。

また、隅田川近くにあった広い空き地では、避難者の家財道具などが焼けてしまい、そこに集まった約4万人のうち約3万8千人が亡くなる事態となってしまいました。

日本で発生した地震による被害ランキングはいかがでしたでしょうか?

時間が経過すると被害を忘れてしまいがちですが、今までにこれほどの被害があったことを忘れてはならないとあらためて実感しました。

地震対策をあらためて見直そう!

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地震対策については大地震があるたびに話が上がるかと思いますが、みなさんはきちんと地震対策をしていますか?

大きな地震が来ると普段使っている便利な家具も凶器になります。

この機会にもう一度家の中をチェックしてみましょう!

ある調査では、大地震があった時に建物の中でケガをした人の約半分は家具の転倒や落下が原因であるとの結果が出ています。

その他に、約3割りがガラスの破片が原因でケガをしてしまったとのことです。

その結果から、地震が発生した時に建物内でのケガを防ぐためには、家具の転倒を防止することとガラスの飛散防止をすることがとても重要であることが分かります。

また、多くの人たちが地震が発生した時に物の落下や家具の転倒が不安だと答えていますが、実際に対策をしている人は4割ほどしかいないようです。

お恥ずかしながら私自身も家具の転倒防止までは対策をしていません…。

このように、不安と対策にギャップがあることが現状です。

家具防止転倒グッズの中でも効果が高いとされているのは、L字金具です。

L字金具とはこちらです!

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L字金具はお手頃な値段で購入できますし、使用すれば家具をガッチリと固定することが可能です。

しかし、いくらL字金具がおすすめだと言われても、賃貸や壁がコンクリートであったりすると使用することができませんよね。

そんな場合には、つっぱり棒と転倒防止マットを組み合わせて対策をしてみましょう!

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家具の転倒防止として、家具と天井の隙間につっぱり棒を付けることを思い付く方も多いかもしれませんが、それにプラスして家具の下に転倒防止マットを敷くことが重要です。

これであれば賃貸でも対策できますよね!

窓ガラスの飛散対策としては、窓ガラスに飛散防止フィルムをはることがとても手軽にできる方法です。

窓ガラスの飛散防止フィルムは、ホームセンターなどでも購入できますので手が出しやすいと思います。

ガラスについては、窓ガラスだけではなく食器棚や本棚にもある場合も多いです。

窓ガラスだけでなく、家具のガラスにも目を向けてみましょう!

このように、手軽にできる家具の転倒防止対策や窓ガラスの飛散防止対策がありますので、せっかくの機会ですので家の中の地震対策を見直してみましょう!

私もさっそく、L字金具を旦那さんに取り付けてもらおうと思います!

まとめ

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日本で発生した地震の被害についてランキング形式でまとめ、地震対策をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

日本は地震が多いとは思っていましたが、あらためて振り返ってみると想像を絶するものがありました。

何年も前から、東京直下型地震や南海トラフ巨大地震がいずれ発生すると言われています。

対象地域にお住まいのみなさんは特に、地震対策を見直してみてくださいね!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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