近年、富士山がもうすぐ噴火するかも?という声を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

正確にいつ起こると予測されているわけでもないので、怖いですよね。

2011年3月11日の東日本大震災以来、専門家の中には「日本の火山は活動期に突入した」と指摘する人もいます。

実際に、東日本大震災から現在までに日本列島の各地で噴火が起きています。

一部では、2017年に富士山の噴火の可能性があるとも言われています。

2017年ということは、今日噴火する可能性もあるということでしょうか!?

そこで今回は、気になる富士山の噴火について、富士山噴火の歴史や前兆を見ながら、いつ起こるのか?噴火が起きたらどうなる?などの疑問に迫ってみたいと思います。

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富士山について

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日本なら誰もが知っている有名な富士山ですが、富士山は高さと山体の大きさが日本一の活火山です。

富士山は、最近の10万年で急速に大きくなってきたと考えられていて、その意味では、火山の中で「若い火山」に分類されています。

現在見えている富士山の外観は、約1万年前から噴火活動が開始された、新富士火山です。

その下に、約70万年から活動していたとされる小御岳火山や約10万年前から約1万年前に噴火したとされる古富士火山があります。

富士山噴火の歴史

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富士山は今までに、数々の噴火を繰り返してきました。

その中で大規模な噴火を見てみると、有史以来では2つあります。

①貞観(じょうがん)大噴火

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貞観大噴火は平安時代初期の864年(貞観6年)から866年(貞観8年)にかけて発生した、大規模な噴火活動です。

そしてこれは、山頂から北西約10Km離れた斜面で発生した割れ目噴火です。

貞観大噴火は、長尾山や2、3のスコリア丘を形成して、膨大な溶岩を噴出させました。

溶岩流は北西の山麓を幅広く覆い尽くして、山麓にあった広大な湖である剗の海の大半を埋没させました。

そして、剗の海の残片が現在の富士五湖の中の2つである、西湖と精進湖です。

文献の記録に残っている富士山の噴火の中では、最大規模と言われています。

溶岩流の上に1100年かけて再生した森林地帯が青木ヶ原樹海です。

②宝永大噴火

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宝永大噴火は江戸時代中期の1707年(宝永4年)に起きた富士山の噴火です。

2017年現在では、最も新しい富士山の噴火となっています。

噴火の期間は約2週間で、噴火によっての直接の死者は記録されていませんが、噴出した噴石や火山灰などによって火災などが起こり膨大な被害をもたらしました。

プリニー式の爆発的噴火と言われています。

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富士山は本当に噴火するの?いつ起こるの?

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富士山が噴火しないで欲しいと、誰もが願っていると思います。

富士山が本当に噴火するのか?気になりますよね。

富士山は活火山のため、噴火の可能性があるかないかと言われればあります!

噴火は防ぎようがないものなのです。

そこで問題は、噴火がいつ起こるのか?ですよね。

例えば、噴火の可能性はあるけれど、500年後と言われれば特に気にならないと思います。

しかし、もし数年以内に噴火するとするならば、準備をしておかなければなりませんよね。

残念ですが、専門家達は共通して「富士山の噴火が迫っている」という見解を示しています。

現在、公的な機関が発表するようなはっきりとした噴火の予兆はないですが、富士山の万年雪が少なくなったり、ふもとの町の湧き水が増えるなど、普段とは違う現象が起きています。

そしてこれらの現象が、富士山噴火の予兆ではないか?と世間を騒がしています。

今すぐにそれらが噴火に繋がるとは別として、富士山の活動が活発化していることは確実なのです。

富士山が最後に噴火したのは、今から300年以上前の1707年の宝永大噴火です。

そのため、富士山の噴火を見た人は誰もいませんし、写真もありません。

私達にとっての富士山といえば、日本のシンボルで、夏には登山を楽しむ人も多くいる、とても美しい山です。

富士山が火山だということを忘れている人が多いかもしれませんが、何百年も前は噴火を繰り返していた活火山なのです。

300年も噴火をしていない現在がとても珍しくて、もし今噴火をしたとしても不思議ではありません。

富士山は活火山のため噴火の可能性はあることや、現在富士山の火山活動が活発化しつつあるため、近い将来に噴火する可能性があることを、受け止めなければなりません。

富士山の噴火と同じ頃に、東海地震などの大地震が起こる可能性も考えられます。

最悪の場合、地震と噴火が同時に起こるかもしれないのです。

そのため、最悪の場合のことまで考えて対策をしなければなりません。

富士山直下に活断層が発見されていた!

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2012年5月、富士山噴火に関する衝撃的な内容が、文部省がまとめた報告書によって明らかにされました。

この調査の結果は、山梨県富士吉田市から静岡県裾野市にかけて行ったものです。

 その内容とは、それまで知られていなかった活断層が、富士山直下に伸びているという、信じたくないものでした。

活断層とは、地下にある地層や岩盤の割れた面がずれている断層の中で、今後も動く可能性があるもののことです。

これは、富士山の真下で地盤のずれが起こる可能性があるということです。

地盤がずれた時に心配されるのは、一般的には地震ですが、その真上に富士山があるということは、地震によって噴火を引き起こす可能性もあると考えられるのです。

この調査は、人工的に揺れを起こして地震計の反応を測定して、その結果から地下の構造を割り出したものです。

これにより、北東から南西にかけて30Kmにわたって、断層が存在することが分かりました。

富士山は過去に、宝永地震という巨大地震が起きた49日後に、宝永大噴火が起こるなど、地震を引き金にする噴火が起きています。

今までは、予想されている東海沖地震に伴っての噴火が心配されていましたが、それ以外にも富士山直下で地震が起こる可能性が生まれたのです。

もしも富士山で直下型の大地震が起きた場合、富士山の噴火だけでなく山体崩壊を起こす可能性もあって、それが起きた場合には、御殿場市から太平洋にかけて富士山の大量の土砂が流れ込むことが予想されています。

この事態に、早急な解明や周辺の住民への周知が必要になるため、文部科学省はさらに調査を進めています。

富士山噴火の予知は可能なの?

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火山の噴火の場合、100%的中するわけではありませんが、判断材料になる予兆が色々あるため地震と比べれば予知が可能だとされています。

富士山は火山性の地震発生状況や地殻の変動などによって、噴火の危険性を判断して警報などを発令するため、24時間体制で監視が行われています。

今までに火山の予知に成功した中で有名なのは、2000年に起きた有珠山の噴火です。

その噴火の時には、噴火の数日前に噴火を予知して、危険地域住民を避難させたため、噴火による人的な被害はゼロに抑えることが出来たのです。

また1998年、岩手山では観測の結果から噴火が予想されましたが、その時に結局噴火は起こりませんでした。

富士山は火山性の地震の発生によって、噴火が警戒されたことがありましたが、警報の発令にまで至るほどの予知ではありませんでした。

富士山は火山性の活動は行われていても、今すぐ噴火に繋がるような活動は認められていない状況です。

富士山が噴火したらどうなる?

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現在の富士山は、いつ噴火してもおかしくない状況であることが分かりました。

そこで、多くの人が一番心配しているのが、富士山が噴火したらどうなる?ということではないでしょうか。

富士山の噴火によって懸念されているのが、首都機能の喪失です。

富士山と東京は離れているような気がしてしまいますが、地球規模で考えればわずかな距離なのです。

300年前に起きた富士山の最後の地震の時には、東京に5cm近くの火山灰が積もったと記録されています。

火山灰と言われても想像がつかないと思いますが、サラサラとしたタバコのような灰ではありません。

火山灰は、一つ一つの粒が細かいですが、ガラスの欠片のように過度がとがったものです。

そのため、口から吸ってしまったり、目に入ってしまったら危険なので、注意しなければなりません。

この火山灰が首都である東京に降り積もってしまった場合、想定されることはどんなことなのでしょうか。

電子機器のストップ&経済への影響が!

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宝永大噴火の際には、東京に大量の火山灰が降り注ぎました。

しかし、現在と江戸時代を比べると電子機器の有無に圧倒的な違いがあります。

火山灰の影響で心配されるのが、電子機器への影響です。

火山灰はマグマなどが細かく砕けたもののため、鉄分を含んでいる可能性があって、電磁波を発しているとも言われています。

火山や噴火の状況によっても違いますが、火山灰は細かいため、空気中を漂いながら電子機器の中に入り込んで、システムをダウンさせてしまう恐れがあります。

東京には日本の経済を支えている、官公庁や多くの大手企業が集中しています。

その中枢と言える、コンピューターがわすがな時間でもダウンしてしまえば、経済に与える影響は少なくありません。

富士山の噴火は日本崩壊に繋がると言われることがあるのは、この電子機器への影響が根拠とされています。

テレビやパソコン、携帯電話も使えなくなり、情報が遮断されます。

東日本大震災の時には、携帯電話のツイッターなど、リアルタイムの情報がとても役に立ちました。

富士山が噴火した場合には、携帯電話が使えなくなる可能性もあるのです。

その他、火山灰の影響は交通機関にも現れます。

特に飛行機への影響が深刻で、エンジンに火山灰が入り込むと、エンジンが不具合を起こす危険があります。

過去に、火山灰の中を飛行した飛行機のエンジンが全て停止して、数分間落下する事故が起きています。

2010年、アイスランドの火山噴火の時には、火山灰の影響を避けて多くの飛行機が欠航になりました。

被害が防げるなら飛行機の欠航は良いことだと思いますが、島国の日本に与える影響は大きいです。

そして、溶岩流が大量に太平洋に流れ出てしまった場合、東海道分断の恐れもあります。

東海道が使えなくなってしまった上に、空路も使えなくなってしまったら、日本が真ん中で二つに分断されたと同じようなものです。

それにより、経済や被災者支援に大きな影響を与えることが明白です。

最悪の場合だと、食料の供給が出来なくなって、飢餓が生じてしまうことも考えられます。

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健康への影響が!

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火山灰は電子機器や経済への影響だけでなく、健康にも影響を与えます。

これは、首都圏への影響だけだなく、火山灰が降る地域の全てに言えることです。

火山灰はとても細かい粒子のため、呼吸をして吸い込んでしまうと、肺の奥に入り込んでしまう危険があります。

そうなってしまうと、喉などにに炎症を起こしたり、咳や胸の痛みや、喘息などの呼吸器系の疾患を持っている人は、症状が重くなりやすいため注意しなければなりません。

火山灰は小さくても固い粒です。

目に入ってしまったら炎症を起こすことがあります。

火山灰が降っている時には、出来ればゴーグルなどでしっかり目を覆って、火山灰が目に入ることを防ぎましょう。

目に火山灰が入ると、異物感や痛み、目の充血、目やにが出やすくなるなどの症状が出てきます。

火山灰が目に入ったまま目を擦ると角膜が傷付いて、ひどい場合は角膜剥離を起こす可能性があるため、擦らないようにしましょう。

火山灰自体は、毒性のある物質ではありません。

そのため、加工して石鹸に練り込まれて、健康的な成分として扱われてきました。

噴火によって降り注がれる火山灰は、吸い込むと体にとって異物なので良くないですが、パニックになりすぎてしまうことはありません。

冷静になって行動することが大切です。

積もった火山灰はどうするの?

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火山灰が東京に積もったとしても、数cmだと言われています。

しかし、積もった火山灰全体になると相当な量になりますのて、この灰はどうするのか気になりますよね!

雨が降っても、火山灰は流れてはいかず、水分を吸収して重たくなってしまいます。

そのため、屋根の上に火山灰が積もったままの状態で雨が降ると、火山灰が雨を吸収して重くなって、家屋が倒壊する可能性があります。

それを防ぐために、屋根に火山灰が積もったら雪かきと同じように、屋根から火山灰を落とすことが必要になります。

公園や庭など、土壌に積もった火山灰は慌てて撤去する必要はありませんが、道路や家の屋根などに積もった火山灰は取り除かなくてはいけません。

事前に、取り除かれた火山灰をどうするのかを考えておかなければならないですね!

まとめ

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富士山噴火の歴史や、いつ起こるのか?噴火が起きたらどうなる?についてのまとめはいかがでしたでしょうか。

噴火がいつ起こるのかは、多くの専門家が共通して「近い」としています。

富士山の噴火は、富士山の周辺地域だけでなく日本全体への大きな影響が考えられています。

出来れば噴火して欲しくないですよね。

しかし、この事実を受け止めなければなりません。

噴火したらどうなる?のかは、経済や健康被害などさまざまな影響が考えられます。

慌てずに行動し、被害を最小限に抑えることが出来るように、心の準備もしておく必要がありますね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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