2月中旬に入り、花粉が本格的に飛散するシーズンになってきましたね~!

花粉症のピークは2月~5月頃が一般的とされています。

花粉症の人は、今年の花粉の飛散量が特に気になると思いますが、2018年は昨年と比べると東北から関東では3~4倍、他の地域では1.2倍~2倍と多くなる予想も出ています。

私は今のところ花粉症ではありませんが、急になったとの話をよく聞きます。

実は、私の実家の周辺はスギの木だらけなのですが、そこで育った身内には花粉症の人はいないのに、スギの木がない都会で育った兄のお嫁さんは重度の花粉症です。

不思議ですよね(苦笑)。

花粉症になる人とならない人の違いはどこにあるのでしょうか?

気になりますよね~!

そこで今回は、花粉症の歴史や花粉症になる人とならない人の違いなどについまとめてみました。



花粉症とは

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花粉症とは何かについて、症状や風邪との違いについてまとめてみました。

花粉症の主な症状

花粉症の主な症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目やのど、顔や首の皮膚のかゆみなどがあります。

その他にも全身症状として、集中力の低下や、だるい、熱っぽい、倦怠感、イライラするなどの症状もあります。

風邪との違い

まず、軽い風邪であれば1週間ほどで治りますが、花粉症は原因とされる花粉が飛んでいる期間はずっと症状が続きます。

鼻水にも違いがあり、風邪であれば数日でねっとりとした鼻汁になり、花粉症であればさらさらとした水っぱなのままです。

その他には、目のかゆみがあれば花粉症と判断され、熱が出ていれば風邪の可能性が高いと判断されます。

いずれにしても別の病気の可能性もありますので、医師に判断してもらうことが大切です。

花粉症になる理由は?

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人間には体に侵入した異物を排除しようとする、免疫機能があります。

しかし、免疫機能が過剰に現れてしまうと「アレルギー」を起こし、色々な症状を発症することになります。

花粉症になる理由も、このアレルギーです。

花粉が体内に侵入すると、人体にとっては異物であるため、花粉を排除するために色々な反応が花粉症特有の症状として出てくるのです。

一般的にはスギ花粉が多く知られていますが、他にもヒノキやイネ、ブタクサ、ヨモギなどの約50種類の植物が花粉症を引き起こすとされています。



花粉症の歴史

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花粉症とはいつ頃から認識されていたものなのでしょうか?

花粉症の歴史についてまとめてみました。

大昔はアレルギーや花粉症についての認識はなかった!?

日本は昔、野菜と魚介類を中心に食べて生活していたため、アレルギーを起こすことがあまりありませんでした。

現在のように、大気汚染やアスファルトなどもなかったため、花粉症の原因となるアレルゲンも溜まりにくく、今よりも人に備わっていた免疫力も良かったと考えられています。

また、自然の植物もバランスがよくて、特定の植物の花粉が多く飛散することもなく、アレルギー症状を起こる人自体も少なかったと思われます。

栃木県の日光の街道には、杉並木としてスギがたくさん植えられているところもありますが、昔の文献の中にも花粉症のような症状が出たというような話は残されていません。

しかし、江戸時代の文献には「お蕎麦を食べると体調が悪くなる」などと書かれていたり、喘息の子供もいました。

さらにさかのぼると平安時代には、「貴族の姫が円座に寄りかかり眠るように急死していた」などの記録も残されています。

これらをふまえると、アレルギーを起こす人もいたかもしれませんが、単なる「病弱」として認識されていたのかもしれませんね。

終戦後「ブタクサアレルギー」が急増

江戸時代以降、空前の戦争の時代になった日本は、工場ではフル稼働で武器や戦闘機などを作っていたため、煤煙なども多くなりました。

また、日本は空襲で山や畑が焼けて、木々の数は減少してしまいました。

戦後ということで、みんなが貧困になり体調不良を起こしても相手にされないこともあって、花粉症の症状のような記録を残しているものはあまりありません。

1945年に日本が敗戦したことにより、戦争は終結しました。

そこで、焼け野原になってしまった日本に緑を取り戻すために、アメリカ進駐軍が強い生命力の「ブタクサ」を植え、それが大繁殖したのです。

それと同じ頃に、日本人に花粉症のような症状が見られるようになりました。

1961年になると、荒木医師がブタクサによる花粉症を確認し、花粉症が正式に認められるようになりました。

「ブタクサ」から「スギ」への変化

焼け野原だった日本に緑が増え始めると、今度はビルなども建つようになり、高度成長期に突入していきました。

住宅用の木材に利用するために、焼けた山にスギが次々と植えられていきました。

それに加えて、食生活は欧米的なものへと変化し、この頃からインスタント食品も増えていきました。

道は土からアスファルトになって、落ちた花粉は再び宙に舞うようになり、車や工場も増えて大気汚染も起こり、忙しい生活を送るなかで免疫力のバランスも崩れ始めました。

そして、衛生管理が行き届くようになったことにより、逆に幼い頃に身に付いていた免疫力が落ちることにもつながりました。

1963年には、日本でスギ花粉症が発見され日本人にスギ花粉症が蔓延していきました。

1964年には、論文としてスギ花粉症の事実が発表されています。

1976年になると、高度成長期に植えたスギが一斉に花粉を飛ばして、花粉症患者が急激に増加し、ブタクサ花粉症患者よりもスギ花粉症患者が上回るようになりました。

花粉症が国民病に!

1979年には、花粉症がついに社会問題として持ち上げられるようになり、国民病とまで言われるようになりました。

2000年には、日本アレルギー学会によりスギ花粉の抗原エキスが完成し、2003年には61種類にまで増えました。

2010年には、スギ花粉症に対しての減感作療法が開始され、高い効果が確認されました。

世界の花粉症の歴史は?

世界規模でみてみると日本の花粉症の歴史はまだまだ短いです。

世界では、古くから花粉症の症状が確認されています。

花粉症の症状は風邪の症状とよく似ているため、正確な時期はまだ分かっていませんが、1560年頃にイタリアで確認されたものが、現時点では最初の花粉症とされています。

1800年代になると、イギリスの農夫に出た症状に、英語で花粉症の病名とさていてる「hay  fever(枯草熱)」が使用され、その後花粉が原因であることが分かりました。

近年、アメリカではブタクサ花粉、ヨーロッパではカモガヤ花粉などが、花粉症の原因植物とされています。



花粉症になる人とならない人の違いは?

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花粉症になる人とならない人との違いはなんなのでしょうか?

調べてみると、花粉症になる人の大きな特徴は3つありました!

遺伝的な体質の違い

花粉症になりやすい人の特徴としてよく言われているのが、アレルギー体質の人です。

花粉症は遺伝でなる率が高く、100%ではありませんが両親や両親のどちらかが何かしらのアレルギー体質の場合、その子供がアレルギー体質になることが多いようです。

しかし、アレルギー体質でないからと言って、油断は出来ません。

それは次で説明しますね。

花粉に対する許容量の違い

これは、コップとコップの中の水に例えられることが多いです。

人間は人それぞれ花粉に対する許容値(コップ)の大きさが違うため、その中に入る花粉(水)の量も人それぞれ違います。

つまり、コップに入る水があふれだしたら花粉症になり、くしゃみや鼻水などの症状が出てくるわけです。

そのため、花粉をたくさん浴びているのに花粉症にならない人は、このコップの大きさが大きいと言えます。

私もきっと、大きいコップを持っているのでしょう。(笑)

しかし裏を返してみれば、私はまだコップの中に水が入るスペースが残っているということです。

ということは…コップが一杯になってしまうと…。

花粉症とは誰でもなる可能性があるということですね。

そうなると花粉症でない人も、まだ花粉症になっていない人ということになります。

私も注意しなければなりません!

生活習慣や居住環境などの違い

生活習慣が乱れてしまうと食生活も不規則になり、睡眠不足や運動不足、ストレスなどによって、免疫機能のバランスが崩れてしまい、花粉症になりやすくなってしまいます。

また、花粉症には居住環境も大きく影響しています。

私は田舎の方が花粉がたくさん飛ぶため、花粉症になりやすいのかなと思っていましたが、都会の方が大気汚染があり花粉症になりやすいと言われているそうです。

これは、大気汚染によって目や鼻、のどの粘膜の抵抗力が低くなっているため、アレルギー物質が体に取り込まれやすいためです。

また、都会はアスファルトで街が覆われているため、花粉が飛ぶと土に付着出来ずに延々と宙を舞っている状態で、花粉をたくさん浴びることにつながるそうです。

2018年春の花粉飛散傾向は?

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2018年春のスギやヒノキの花粉飛散量は2017年春と比べると、全国的に多くなると予想されています。

特に東北地方から関東地方にかけては昨年と比べると3倍~4倍で、その他の地域でも1.2~2倍の予想が出ています。

春に飛散する花粉の量は、前年夏の特に7月の日照時間に大きな影響を受けますが、2017年7月の日照時間が全国的に平年並みか多くなったため、2018年春は花粉の飛散量が多くなるとされています。

これだけでなく、2017年秋に実施されたスギやヒノキの雄花調査でも、全国的に前年並みか多くなっていることが分かりました。

その他にも、前年の花粉飛散量と反比例する傾向もあり、2017年春の花粉飛散量が少なかった東北から関東地方にかけては、かなり多くなるとの予想が出ています。

これだけのデータが揃っているため、2018年は花粉が多く飛ぶと覚悟しておかなくてはなりません!

そのため、最後は花粉症の予防法をまとめてみました。

花粉症の予防法は?

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花粉症を予防するためには、やはり花粉を極力さけることが大切です。

風の強い晴れた日は花粉が特に多く飛びますので、何も用事がない場合は外出せずに室内にいることがベストです。

しかし、そうは言っても仕事などで外出しなければならない時もありますよね。

そんな時は、目や鼻や口からの花粉の侵入を防ぐためにプロテクターが付いたメガネやゴーグル、マスク、スカーフ、帽子なとを着用すると効果的です。

また、髪が長い人はコンパクトにまとめて髪に花粉が付かないようにして、服も花粉が付きにくいスベスベした素材のものを選ぶと良いです。

車で移動する場合も油断は出来ません。

花粉の侵入を防ぐためには、車の通風口を閉じた方が良いです。

花粉対策用のフィルターもあるようなので、気になる人は確認してみてくださいね。

帰宅したら玄関に入る前に、服に付いた花粉を払いましょう。

家に入ったら手洗いうがいをして、顔や目、鼻も洗うと花粉をしっかり落とすことが出来ますよ~!

※花粉症を予防するため花粉が飛び始める2週間ほど前に、抗アレルギー薬を用いて花粉症の症状を軽くする予防方法もあるようです。

病院でお医者さんに相談してみるのもいいかもしれませんね!

まとめ

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花粉症についてのまとめはいかがでしたでしょうか?

花粉症になる人とならない人の違いもありました。

私は都会の人は花粉症になりにくいと思っていましたが大間違いでした。

アスファルトだと、花粉が地面に落ちても再び宙に舞いあがるとは…。

生活習慣や居住環境など、花粉症にはさまざまな原因があったんですね~!

また、花粉症とは誰にでもなる可能性があることも分かりました。

私と私の子供たちは花粉症ではありませんが、花粉をなるべくさけるようにしたいと思います。

帽子やメガネ、マスクなどフル装備すると少々あやしくなってしまいますが…。(笑)

少しでも参考になれば嬉しいです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!