多くのヒット曲を生み出し1990年代の音楽シーンを語る上では欠かせない小室哲哉ですが、今年の1月に音楽界からの引退を発表しました。

引退発表に関しては賛否両論がありましたが、私は青春時代を小室ファミリーの音楽と共に過ごしましたので、大好きな曲がたくさんあります

本当に素晴らしい活躍でした!

全盛期の年収は20億円とも言われている小室哲哉ですが、2008年には5億円詐欺事件を起こし逮捕されています。

経済的に追い詰められてしまっていたようですが、逮捕理由は一体なんだったのでしょうか?

そこで今回は、音楽界からの引退を発表した小室哲哉が起こした5億円詐欺事件について調べ、逮捕理由などについてまとめてみました。

また逮捕後の再出発から引退までの道のりも振り返ってみました!

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小室哲哉が詐欺容疑で逮捕!5億円詐欺事件とは

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一大ブームを巻き起こしミリオンセラーを連発していた小室でしたが、自身の散財や事業の失敗などもあり借金返済に苦しんでいました。

そこで小室は、自分で作曲した曲の著作権を売却することを思いついたのです。

2006年8月6日、小室は関西地方在住の個人投資家の男性と、日本音楽著作権協会に自分名義で登録している全ての楽曲806曲の著作権を10億円で譲渡する仮契約を結びました。

交渉はいったん成立しましたが、著作権の使用料を小室の前妻のASAMIが差し押さえてるとして解除費用の5億円の先払いを要求しました。

そして、8月29日までに小室に5億円が支払われました。

実際にはすべての著作権が小室にはなかった!

小室は著作権を譲渡する仮契約を結びましたが、実際には仮契約の段階で著作権の一部はエイベックス・エンタテインメントやバーニングパブリッシャーズ、ライジングバブリッシャーズなどの音楽出版社に譲渡されていたのでした。

これは、音楽業界では通常のことであり、作曲者や作詞家が著作権を音楽会社に譲渡して管理を任せ代わりに印税を受け取るシステムになっています。

そのため、小室には著作権がなかったわけです。

男性が小室に対して損害賠償を求めて提訴!

著作権を小室が持っていなかったことで、男性との間で揉めました。

小室が返金に応じなかったため、男性は2008年2月に小室に対して慰謝料を含む6億円の損害賠償を求めて提訴しました。

その後、小室が全額を支払うことで和解が成立しましたが、小室は期日の9月末までに支払いをすることはありませんでした。

そのため男性は、刑事告訴へとふみきりました。

小室が逮捕!逮捕理由は?

男性が地方検察庁に刑事告訴をし、検察側は小室が男性から受け取った5億円を著作権使用料の差し押さえ解除にではなく、借金返済に使っていたことを把握しました。

そして、検察側は小室が最初から金を詐取するために契約を結んだと判断しました。

2008年11月4日の午前7時40分頃、大阪地検特捜部が小室とトライバルキックスの社長、広告会社の実質経営者の計3名を逮捕しました。

逮捕理由は5億円の詐欺容疑でした。

逮捕時の様子が生中継されるほどの注目ぶり!

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小室は逮捕の前日に、大阪地検特捜部から任意出頭の要請を受けていたため、新大阪駅前のシティホテルに滞在していました。

そのため、そのホテルの上空からの空撮映像まで交えてホテルのエントランス前から小室が連行される様子を一部の情報番組で生中継されました。

当時の注目の大きさが分かりますよね~!

なお、小室は11月21日に起訴され、同日に保釈保証金の3,000万円を支払い保釈されました。

公判開始!

2009年1月21日、大阪地方裁判所にて初公判が行われ、3月12日に第2回公判が行われました。

第2回公判前の3月10日には、エイベックス・グループ代表の松浦勝人が解決金を含めた6億5,000万円をポケットマネーで立て替えて、被害者に完済しました。

また、小室が被害者側に謝罪の手紙を送りましたが、受け取りを拒否されています。

この謝罪の手紙は、4月23日の第3回公判の際に小室自身が読み上げられました。

情状証人として出廷した松浦は被害者側との示談交渉について…

「示談を申し込んだことろ、誠意が足りないからできないと弁護士から聞かされた。代理人に誠意について尋ねたところ、お金だと聞いて非常にショックを受けました。」

と証言しました。

しかし、この証言に対して被害者男性は…

「そのようなことは一切言っていません」

と否定しました。

そして、民事裁判で和解が成立していることを説明しました。

小室哲哉の復活を願うさまざまな活動が行われた!

2008年11月から、SNSのmixiにて「小室哲哉の復活を願う会」という名のコミュニティが設立され457人を集めました。

さらに、mixiのサポートを受けて紙ベースでの署名活動を行われました。

その他には、署名活動と平行して裁判所への提出もありうる前提で、小室に対して手紙を書く「小室哲哉さんへの手紙」という活動なども行われ復帰待望論が起きました。

また、小室の減刑を望む動きはファンの間だけではなく、音楽業界や音楽関係者からもあり減刑嘆願書を提出書した音楽関係者をいました。

執行猶予5年の有罪判決!

2009年5月11日、大阪地方裁判所より懲役3年執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました。

これに対して弁護側と検察側は共に控訴をしなかったため、5月25日の午前0時に刑が確定しました。

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小室哲哉の再出発!

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2010年5月、小室は復帰第一作としてAAAの楽曲をプロデュースしました。

その後はレコード会社を問わずに、森進一や超新星、北乃きい、浜崎あゆみ、SMAP、やしきたかじんなどに楽曲の提供をしました。

2010年9月29日には、globeのベスト盤がリリースされ、未発表曲や限定で未公開映像や小室のサインも提供されました。

2011年6月13日、音楽動画配信サイトのDOMMUNEにて、ストリーミング配信ライブを行いました。

そのライブの瞬間最大視聴者は2万7,000人を超えて合計視聴者数は14万4,000人を記録し、多くの人からの注目を集めました。

12月3日、ラフォーレミュージアム原宿で開催された「HARAJUKU  PERFORMANCE+DOMMUNE」の4日目に出演して、冨田勲とトーク&ライブを開催しました。

2012年3月20日、TM NETWORKとして幕張メッセで開催された東日本大震災復興支援チァリティコンサートに参加し、約4年ぶりにTM NETWORKの活動を再開しました。

また、DMMオンラインサロンを開設し、積極的にファンとの触れ合いの場も作りました。

TM NETWORKがデビュー30周年!

2014にはTMNETWORKがデビュー30周年を迎えるにあたり、ツアーやリリースなどの活動を活発化させました。

2015年2月にはアリーナ公演、3月には横浜アリーナにて単発コンサートを行ってライブを完結させて、TMNETWORKの活動の充電期間に入ることが発表されました。

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小室哲哉が突然の引退表明!

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小室は5億円詐欺事件から復帰して順調に活動していたと思われていましたが、突然に終わりを迎えることとなりました。

2018年1月19日、いまや文春砲でおなじみの『週刊文春』にて、看護師の女性との不倫疑惑記事が掲載されたことを受けて記者会見を行いました。

そこで、お詫びとけじめとして音楽活動からの引退を突然表明しました。

その会見では、看護師の女性との不倫関係は否定をして、妻の介護をしていく中で自身の精神の疲労があったことを述べて、左耳の突発性難聴などの病を患い左耳がほとんど聞こえない状態であることを明かしました。

その上で、身体的な能力が低下し自身の創作能力の限界を感じていた思いも明かしています。

この小室の引退発表記者会見以降、「不倫報道は本当に必要だったのか?」という芸能報道の公益性を問う意見も飛び交いました。

まとめ

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小室哲哉が起こした5億円詐欺事件についてのまとめはいかがでしたでしょうか?

逮捕理由は5億円の詐欺容疑だったわけですが、全盛期の年収は20億円とも言われていただけに驚きました。

また逮捕後の再出発から引退までの道のりも振り返ってみましたが、先月には小室哲哉の作品集がリリースされるなど、音楽業界においての影響力が非常に大きいものだったことがわかります。

音楽業界からは引退しましたが、今後何らかの形で再び姿を見ることができるのでしょうか。

ファンとしましては、再び音楽業界に戻ってくることを期待してしまいますが…。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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